人気の飲食店には様々な「お墨付き」が飾られている。その店を取り上げたTV局や新聞、雑誌のロゴ、有名な料理評論家が太鼓判を押した証の「緑の丼マーク」「ムックデーンの看板」。新聞の切り抜きや有名人と店主のツーショット写真なんてのも多い。
そんな「お墨付き」の中でも一際輝いているのが「王室御用達」の証だ。
王室が敬愛されているこの国では、「王族が食べに来た」「宮廷に料理を献上した」 ことは何にも勝る名誉と言える。時には王族と店主が写った写真、時には宮廷の晩餐会に出店している写真などが大事そうに飾られている。
今回はそんな王室の方々が愛した街の美食9軒を食べ歩いてみた。
タイの王室、 食事に関しては意外なほどに庶民派だった。
取材を始めて分かったのが、「王室御用達の店はとても多い」ということ。宮廷で晩餐会があるごとに、「前菜はこの店のこれ、メインはあの店のあれ」と毎回さまざまな店に料理を注文しているため、王室に料理を献上している店は非常に多い。今回はその数ある中から特に有名な店を選んだ。
● シリントーン王女に店名を授かった クルア・ドークマイ・カーオ
●王女が海外に帯同した名店 陳再裕酒家 パッタカーン・タンジャイユー
●世界各国の王族に振る舞われた一皿飯 カセームスック・ポーチャナー
●隠れ家のような民家から宮殿へ出前 クイティアオ・ルン・グーン
●数百単位で仕出しする人気店 数百杯単位で仕出しする人気店 ブンルート
●140年以上前から愛されてきた一品 ミー・クロープ・ジーン・リー(テック・ヘーン)
●天皇皇后両陛下も召し上がられたお菓子 カノム・クロック・カオ・ワン