隠れ家のような民家から宮殿へ出前
クイティアオ・ルン・グーン
クイティアオ・ナムトック・ムー・トゥン
(豚煮込み肉のせ豚の血入り米麺)
朝の5時から豚の脚肉やパクチー、胡椒などをぐつぐつと煮込み続けるこってりスープが特徴の一杯。さわやかな辛さが食欲をそそる。煮込み肉はしっかり味が染みている。小ぢんまりした容器に小さなつみれ。大人なら2杯はペロッといける量だ。スープに豚脂を揚げた自家製のスナック「ガーク・ムー」を入れて食べるのが人気
チットラダー宮殿の北側にある住宅街。その中の入り組んだ細い路地の奥にある、夫婦でやっている小さなクイティアオ&注文料理食堂だ。
店も普通の民家にテーブルと椅子を持ち込んだだけの造りで、客席のすぐ隣に洗濯物が干してあったりする。質素そのものの食堂だが、その立地と味の良さから10年以上にわたって宮殿や政府機関のスタッフに、「いつものランチどころ」として愛されている。
宮殿に料理を献上するようになったのは昨年のことで、宮殿のスタッフの推薦を受けた上司が何度か味見に訪れた後、チットラダー宮殿に招かれてプミポン現国王とシリキット王妃に献上する料理を作ることになったそう。
「こんなに普通の国民である私たちがまさか宮殿に招かれて、尊敬する両陛下のために料理することになるなんて、この上ない栄誉。その時の気持ちはどう言ったらいいかわからないわ」(ユアックさん)
その後はシリラート病院に入院している国王への見舞客にクイティアオを何度も振る舞っているそう。
民家の庭にテーブルと椅子を置いただけの質素な店。青みがかっているのは屋根代わりにビニールシートを張っているから
ユアックさん(オーナー・グーンさんの奥さん)
ラチャウィティ通りソイ32を入って突き当たりを右折。突き当たりまで進むと、写真のような赤い看板があるので、それに従って進む。
クイティアオ・ナムトック・ムー・トゥン・ルン・グーン
ก๋วยเตี๋ยว ลุงเกิน
188/1 Soi Sutcharit 2, Rama 5 Rd.( Soi Ratchawithi 32)
6時半〜17時 無休
0-2241-6567
クイティアオ・ナムトック・ムー・トゥン35〜40B、ガーク・ムー(揚げた豚脂)10B