特集

タイ国内のサッカーリーグ「タイ・リーグ」が開幕!注目すべきチームを紹介!

新型コロナウイルスの影響で、様々なイベントが中止となっています。サッカーもその1つ。タイ国内の「タイリーグ」は2月14日に開幕するも3月上旬で中断しました。

しかし、9月12日からついにタイリーグが再開! 9月5日発行のダコ最新号では「タイリーグ」と「タイ代表チーム」の二部構成で、タイのサッカーを特集しています。

今回は、この特集から今季の「タイリーグ」の見所をご紹介! お気に入りのチームを見つけて、ぜひタイのサッカーを楽しんでください!

どうなる? 2020年のタイリーグ

大きな転換点となりそうな今シーズン。トップリーグには16チームが参戦

2020年のタイリーグは、新型コロナウイルスの影響によって歴史的な変化があった。これまでのタイリーグは日本のJリーグと同様に春先にシーズンが開幕して年内に幕を閉じるサイクルで行われていたが、新型コロナウイルスによる想定外の長期中断期間が生じたことにより、ヨーロッパのリーグと同様に年をまたいでの「秋春制」に移行されることが決まった。その結果、今シーズンのタイリーグは2020年シーズンではなく2020‐21シーズンとして開催され、9月にリーグ戦が再開して来年の5月まで続く予定となっている。

さらに、リーグの構成も変更された。昨シーズンまではトップリーグであるT1(1部リーグ)からT4(4部リーグ)までの4部制で行われていたが、新型コロナウイルスによるリーグ戦中断中にT3とT4が統合されて3部制へと移行されることが決定。さらに、3部リーグではアジア枠が撤廃されるなど、日本人選手にも大きな影響を与えそうなレギュレーション変更も行われた。

「コロナ禍」という誰も予想できなかった事態に直面し、すぐに大胆な改革を敢行してしまうところはいかにもタイらしいようにも思える。いずれにしても今シーズンのタイリーグは、大きな歴史の転換点となりそうだ。

2020年リーグのT1参戦チーム

( )はホーム・スタジアム名

1. チェンライ・ユナイテッド

Chiangrai United
本拠地:チェンライ県
(シンハー・スタジアム)

2. スコータイFC

Sukhothai FC
本拠地:スコータイ県
(タレールワン・スタジアム)

3. スパンブリーFC

Suphanburi FC
本拠地:スパンブリー県
(スパンブリー・スタジアム)
所属日本人選手:苅部隆太郎

4. ナコンラーチャシーマーFC

Nakhon Ratchasima FC
本拠地:ナコンラーチャシーマー県
(80年記念スタジアム)

5. ブリーラム・ユナイテッド

Buriram United
本拠地:ブリーラム県
(チャ―ン・アリーナ)

6. ラーチャブリーFC

Ratchaburi FC
本拠地:ラーチャブリー県
(ミッポン・スタジアム)

7. ムアントン・ユナイテッド

Muangthong United
本拠地:ノンタブリー県
(SCGスタジアム)
所属日本人選手名:佐藤大介
(フィリピンとのハーフ)

8. バンコク・ユナイテッド

Bangkok United
本拠地:パトゥムターニー県
(トゥルー・スタジアム)
所属日本人選手名:細貝萌

9. BGパトゥム・ユナイテッド

BG Pathum United
本拠地:パトゥムターニー県
(リオ・スタジアム)
所属日本人選手名:馬場悠企

10. ポートFC

Port FC
本拠地:バンコク
(パット・スタジアム)

11. ポリス・テロFC

Police Tero FC
本拠地:バンコク
(ブンヤジンダー・スタジアム)

12. サムットプラカーン・シティ

Samut Prakan City
本拠地:サムットプラカーン県
(サムットプラカーン・スタジアム)
所属日本人選手名:小野悠斗、坂井達弥

13. チョンブリーFC

Chonburi FC
本拠地:チョンブリー県
(チョンブリー・スタジアム)
所属日本人選手名:櫛田一斗

14. プラチュワップFC

Prachuap FC
本拠地:プラチュワップキーリーカン県
(サームアーオ・スタジアム)

15. ラヨーンFC

Rayong FC
本拠地:ラヨーン県
(ラヨーン・スタジアム)

16. トラートFC

Trat FC
本拠地:トラート県
(トラート・スタジアム)

今季のタイリーグ を制するのはどこだ?

群雄割拠の時代に突入したトップリーグ。今季の優勝候補を予想!

タイリーグのタイトルは約10年間に渡って、ブリーラム・ユナイテッドとムアントン・ユナイテッドという2つのクラブが独占してきた。名門のチョンブリーFCなどがタイトル獲得に接近したシーズンもあったが、基本的には「2強時代」が続いていた。

しかし、近年はリーグ全体のレベルが向上し、タイトル獲得を狙える戦力を有すチームが複数存在する群雄割拠の時代に突入。昨シーズン、チェンライ・ユナイテッドという新チャンピオンが誕生したことは、その象徴的な出来事となった。「北の雄」チェンライ・ユナイテッドのリーグ初制覇は、実に12年ぶりとなる「2強」以外のチームによる優勝だった(ブリーラム・ユナイテッドの前身クラブの優勝も含む)。

今シーズンもタイトルを狙える戦力を有すクラブは多く、優勝チームを予想するのは非常に難しい。昨シーズンの王者であるチェンライ・ユナイテッドとこの10年のタイリーグを引っ張ってきたブリーラム・ユナイテッドを筆頭に、昨年のタイFAカップを制したポートFC、元日本代表の細貝萌選手が攻守の要となるバンコク・ユナイテッド、T2からの昇格組ながら充実の戦力を誇るBGパトゥム・ユナイテッドあたりが優勝に最も近い「Aグループ」といえる。さらに、石井正忠監督の下で悲願のリーグ初制覇を目指すサムットプラカーン・シティ、主力の大量流出による戦力低下は否めないが地力のあるムアントン・ユナイテッドあたりも、先頭集団を僅差で追う。それに続くクラブも多く、優勝争いに伏兵が現われる可能性もあるだろう。

戦国時代を迎えたタイリーグの覇権争いは、目が離せない。

文/本多辰成(ほんだ・たつなり)
1979年、静岡県出身。出版社勤務を経て、2011年より6年間はバンコクを拠点にタイサッカーを取材。現在は日本を拠点に、タイでの活動も継続している。西野朗監督就任後はタイ代表の全試合を取材中


2020年9月5日発行 第518号 特集『世界が注目する「タイサッカー」の今』はこちらからご覧ください!
https://www.daco.co.th/information/51831/
*オンラインでの公開は9月13日までとなります。

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