140年以上前から愛されてきた一品
ミー・クロープ・ジーン・リー(テック・ヘーン)
ミー・クロープ・ジーン・リー
カリカリに揚げた麺は甘辛く、他店に比べると薄めの上品な味付け。シャキシャキのもやしやプリプリしたエビや周辺の薬味と、揚げ麺をしっかり混ぜてから食べると、さまざまな食感が口の中で踊り出す
創業はなんと140年以上も前(正確な創業年は分からない)。当時はまだ道路が整備されておらず、交通は主に運河を利用していた。初代の中国人店主、リー・チェーフー氏がバンコク・ヤイ運河を行く人に向けて、現在の場所でミー・クロープを売る小さな店を開いた。創業時の店名は「テック・ヘーン」。
その頃のバンコク・ヤイ運河周辺には王族や貴族の家が多かった。当時の国王・ラマ5世が1872年に知人の家を訪ねに行った際、ちょうど店主がミー・クロープを炒めていた。ラマ5世はこの店から漂うミー・クロープの香りに船を止め、お求めになられたのだとか。それ以来、頻繁に宮殿にミー・クロープを献上することになった。
「レシピを後世にしっかり伝え、味を守り続けるように」とのラマ5世の命に従って、食材もレシピも当時のままだそう。
王室御用達の関係は今も続き、プミポン現国王を筆頭にさまざまな王族に100皿単位で献上しているほか、自ら足を運んでくる王族も多いのだそう。
トーイ=スワニット・ニティポンピシットさん(4代目オーナー)
ミー・クロープ・ジーン・リー
หมี่กรอบจีนหลี(เต็กเฮง)
326-330 Soi 18, Thoet Thai Rd.
月〜金:10時〜14時、16時〜22時、土日:10時〜21時半 無休
0-2466-9037、0-2466-9170
ミー・クロープ・ジーン・リー120〜300B、ミー・ナム・ジーン・リー(汁ありミー・クロープ)120〜300B、トムヤムクン200〜300B