大阪人のソウルフードとも言われるたこ焼き、タイでも屋台でみかけるほど身近になりました。
これまでおいしく作る自信がなかったので、自分で作ろうとは思いませんでした。それが2年ほど前にタイでたこ焼き器を発見、さらにヤマモリのタイ産「たこ焼きお好み焼き粉」が発売されたのを知って、いきなり張り切ってしまいました。粉もソースもヤマモリの既製品なのでお味に間違いなし、焼き方はコツがいりますが、大阪人も太鼓判を押してくれました。
すっかり気をよくして、次に明石焼きにトライしました。これも評判がいいのですが、意外なことに明石焼きを知らない人が時々いらっしゃいます。そういえば東北人の私が知ったのも大人になってからです。
明石焼きは、たこ焼きのルーツの一つ、つまり元祖なのです。本場の明石では玉子焼と呼ばれ、江戸時代末期から親しまれていました。もともとは、余った卵の黄身を使おうと、地元のタコと組み合わせて作られました。現在はしっとり感をだすために白身も使っています。これをだしで食べるところがなんとも関西らしいですね。たこ焼きより難しそうですが、ヤマモリの粉と白だしで手軽に作れます。おうちパーティーにいかがですか?
<材料> 明石焼き約30個分
■生地
たこ焼きお好み焼き粉 100g
水 400g
卵 4個
白だし キャップ2杯
タコ(またはイカ) 個数分に細かく切ったもの
■だし
水 200cc
白だし キャップ2杯
塩 少々
<作り方>
(1) ボウルに生地の材料を入れてよく混ぜます。
(2) たこ焼き器に油をひいて生地を流しいれ、タコを入れます。
(3) さらに生地を流し入れて焼き、焼き目がついたらひっくり返して火が通るまで弱火で焼きます。
(4) お湯を沸かして白だしを入れて、器に盛り、好みでネギを散らしていただきます。
\ ポイント /
色をきれいに出したいので、全卵3個、卵の黄身2個分にしてもいいでしょう。タイではタコはなかなか手に入りませんので、イカでいいと思います。明石焼きはシンプルなおいしさをじっくり味わうのがいいですが、チーズ好きは、チーズを入れてみてください。
\ よもやま話 /
本場の明石焼きは、生地に小麦粉とジン粉と呼ばれる浮き粉を使います。とても柔らかいので、たこ焼きのようにまん丸ではなくて大丈夫です。使う道具も本来は鉄板ではなく熱伝導のいい銅板、千枚通しなどの金属を使わずに菜箸などでひっくり返すそうです。もともとだし汁も熱々ではなく、冷たいだし汁で冷やして食べられていました。熱々だとやけどするからというのもあるかもしれません。やはり温かい方がほっとする気もしますので、お好みでよいかと思います。

かつおの風味たっぷりのヤマモリの白だし。淡口醤油を使っているので、小麦の使用量が多い白醤油よりも大豆の量が多く、旨味の強いしっかりとした風味を味わえます。500ml
(ヤマモリ提供)