サンクラブリー
「ミャンマー近くのサンクラブリーって町には、湖に沈むお寺があるらしい。
しかも水の少ない季節にはそのお寺が陸にあがってくるって、友人が言うんですけど、これってもうゲームの世界ですやん!」と、土日で旅立った男からのレポートです。
バンコクから西北に約360kmのところにある国境の町で、次はあなたが拝めますように。
【旅して書く係】 ガタ 「旅を思い出すことは、人生を二度楽しむ事」。なんちゃって
カンチャナブリー県サンクラブリー郡への長い道
乾季のうちにサッと行こうと思ったものの、どうやらバンコクからの直行バスはないようで、カンチャナブリー市内で乗り換えが必要。カンチャナブリーまでロット・トゥー(乗り合いバン)、そこからバスでサンクラブリーを目指す。
バンコクから7時間、カンチャナブリーからの起伏が激しい道をゆき、やっとサンクラブリーに到着した。
ミャンマー国境の気持ちいい散策
サンクラブリーの停留所から宿泊するPゲストハウスまではバイクタクシーで移動。
町の中心地から少しはずれのゲストハウスまで20Bほど。今回ここに宿を取った理由は敷地内から、沈むお寺のあるカオ・レム湖の景観が一望できるためで、高原のリゾートに来たような気分にしてくれる。
チェックイン後、早速バイクを借り山道を駆け抜けること約30分で、スリー・パゴダ・パスに到着。
仏塔が3つ並んでいるこの場所はミャンマーとの国境に位置し、上座部仏教の通り道として信じられているところ。
国境沿いではミャンマー製品を売る店が多く並んでいて、ぶらぶら歩きにちょうどいい。
根菜ごろごろのミャンマーカレー
日も暮れ夕食を取ろうと町中をブラブラするも屋台しかなく、宿のレストランで食事することにした。
せっかく国境に近い場所へ来たのでミャンマーの料理を食べたいとスタッフに伝えたところミャンマーカレーが出てきた。
ミャンマーの料理は油っぽいってイメージがあったものの一口食べてビックリ!にんじんやジャガイモなどが入っていて日本の味に似ている。そしておいしい! これはおすすめ。
タイ最長の木造橋を渡って
町にはカオ・レム湖を渡るタイ最長の木造橋がかかっており、サンクラブリー最大の観光スポットになっている。
モン族の村へ渡る橋なので、名前はそのままモン・ブリッジ。 この木造橋を渡り、モン族の村へ入ると、食事・生活様式など独自の文化がみられ、町中の雰囲気とはまったく異なることに驚かされた。
この村にはワット・ワン・ウィウェーカーラームとチェディー・ブッタガヤというタイ・ビルマ・インドの建築様式を取り入れた珍しいお寺があり、モン族の信仰の対象となっている。早朝には多くの地元の人が参拝に訪れるので、合わせて見ておくのがおすすめ。
ハイライト! 湖に沈むお寺へ
沈むお寺へはモン・ブリッジからボートをチャーターできるようなので早速出発してみた。
湖沿いには水上生活をするモン族も多く、それらを横目に見ながらボートに乗ること約15分で沈むお寺に到着。雨季に入るギリギリで湖の水量も少なく、お寺に入ることが出来た。感無量!
このお寺は約80年ほど前に建てられたお寺で毎年水中に沈むのだとか。水量が多い季節になると、ボートで直接お寺の中に入ったりもするようで、意外とどの季節に行っても楽しめるようだ。