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チェンマイ発 “奇跡のマンゴー”を世界へ/太陽の雫 金子農園・今西 勉さん

チェンマイ国際空港から、北に向かって車を走らせること約2時間。観光地とは無縁の長閑な山間の風景が広がっている。舗装道から1本入ると、数mほどの背丈をした木々が道の両脇に現れた。この場所こそ、唯一無二のマンゴーを生み出す「太陽の雫 金子農園」だ。農園管理者の今西さんは、1年の半分ほどをここで過ごしている。

農園を案内する今西さん(左)と現場を訪問したDACO中本

今西 勉/Tsutomu Imanishi
「太陽の雫 金子農園」管理者。1965年生まれ、兵庫県出身。2001年にタイに移住し、スポーツ用品の輸出会社を設立。15年から一般社団法人「国際環境蘇生基金(GLOBE)」のメンバーとして、タイ北部で農業支援を開始。2019年に金子さんと出会い、20年から農園の管理をサポート。22年10月から同園全体の運営・管理を引き継ぐ。

創業者・金子さんが約30年かけて巡り合った奇跡

農園内に構える2階建てのロッジが、今西さんのオフィスだ。屋上から辺りを見渡せば、マンゴーの木が広大な土地を覆っていることが分かる。農園の大きさは、東京ドーム3個分を超える5万坪(16万5289㎡)。ここで全5種・約3000〜4000本のマンゴーの木を育てている。

農園では、山岳民族であるカレン族の人々が住み込みで勤務。マンゴーを通して現地の働く場も提供している

 

「私が金子農園に関わるようになったのは、今から数年前のこと。ここはもともと、チェンマイの豊かな自然と肥沃な大地に惚れ込んだ金子さんが1990年に始めた農園なんです。金子さんは日本とチェンマイを行き来して生活していたのですが、持病の治療に専念するため後継者を探していた時にご紹介いただいたのが私でした」。

広い農園内を小型トラックで移動する今西さん

 

タイは今でこそ野菜や果物など多くの品種が出回るようになったが、金子農園の開園当時はマンゴーの品種改良の事例はほぼなく、金子さんは道なき道を手探りで進んできた。

世界中のマンゴーから選りすぐりの品種を集め、掛け合わせて育てる。目指したのは「大きくて極めて甘美な、世界に一つしかないマンゴー」だ。幾多の試行錯誤を繰り返し、生まれたのが1本の木からの収穫を10個に抑え、大きさと甘さ・美味しさを極限まで引き上げた「Takara(宝)」をはじめ、「Megumi(恵)」「Tsuya(艶)」「Shizuku(雫)」。そして2018年6月、偶然の重なりから導かれたのが、糖度25の稀少品種「Miyabi(雅)」だった(マンゴーの平均糖度は15前後)。

「農園を代表する品種である『Miyabi』は、その甘さからタイに住む奥様方に“森のプリン”と呼ばれています。熟すとピンクオレンジ色に染まる実からは、どのマンゴーにもない高貴な香りが漂うのも特徴の一つで、金子さんの想いがカタチとなった金子農園の最高傑作です」(今西さん)。

「太陽の雫」マンゴー各種の詳細は下記より
https://www.taiyonoshizuku.com/ja/

個性豊かな5種のマンゴーに世界が注目!

それぞれが強い個性を持つ5種のマンゴーに名付けられたブランド名は「太陽の雫」。手塩にかけた分、1個1,000Bという高級マンゴーの類にあたるが(タイの平均単価は50Bほど)、タイの大手商業施設に並べば、午前中に売り切れることも一度だけではない。

今年10月からは、バンコク随一のラグジュアリーホテル「Lebua at State Tower(ルブア)」内にあるミシュラン2つ星イタリアンレストラン「Mezzaluna Bangkok」での取り扱いが始まった。

「タイを代表する高級ホテルのレストランで取り扱っていただけることは、本当に嬉しく、光栄な限り。マンゴー各種の味の違い・個性とリッチな舌触り、何よりも極上の甘さと香りのバランスがいいと言っていただきました。カレン族のみんなとコツコツ、金子さんから受け継いだ農園を守り続けてきた成果が実を結んで嬉しいですし、もっともっと多くの人に愛されるブランドにしていきたいです」(今西さん)。

最近では、スイスで創業100年以上という青果取引業者の取締役陣が農園を視察。また、日本での引き合いも増えるなど、そのフィールドはどんどん広がっている。

稀少なブランドマンゴーが手に入る「オーナー制度」

マンゴーは、実をつけるまでに約7年が必要だと言われている。金子さんが「太陽の雫」に辿り着くまでにいかに愛情と時間、費用をかけてきたかが分かるだろう。そうして大切に育てられたからこそ、何にも代え難い味わいを手に入れた。

そんな金子農園では毎年、マンゴーの農園の「オーナー制度」という取り組みも実施中。マンゴー農園の一部オーナーになることで、売り切れ必至な「太陽の雫」5種それぞれをもっとも美味しい時期(ハイシーズンは4月末〜7月初旬)に受け取れる他、現地の自然を感じながらマンゴーに触れ合える農業体験もできるという。

マンゴーの概念を覆す“奇跡のマンゴー”。オーナーの目で見ると、また異なる味わいが発見できるかもしれない。

【2023年 オーナー制度のお申し込みは下記より】

 お申し込みはこちら

【太陽の雫 金子農園の様子を動画でCHECK!】

【「太陽の雫」に欠かせない3条件】

①チェンマイの清涼な気候と肥沃な土壌
金子農園があるのは、山々に囲まれた盆地。朝晩の寒暖差が激しく、時季によって朝は20℃以下、最高気温は42℃という日もあり、果物の糖度を上げるのに最適な土地と言われている。

②地下1000mから引いたミネラル豊富な天然水
タイ最高峰のドイ・インタノンがそばにあり、もともと水に恵まれた立地に加えて、農園内・地下1000mに到達する井戸を建設。各ブロックにスプリンクラーを設置し、ミネラル豊富な天然水を順次放水・管理する。

③有機肥料へのこだわり
甘味が強いマンゴーは、数ある果物のなかでも無農薬での生産が困難とされている。金子農園では虫を付きにくくするために、1本の木に実るマンゴーの数を極力減らし、栄養分を1個の果実に集中させることで農薬や化学肥料を極力使わない環境を実現する。

収穫期が訪れるまで、二重の包装紙でマンゴーを1個ずつ保護する

太陽の雫 金子農園

住所:267 Moo 4, Somtia, Chomthong,, Chom Thong, Chiang Mai(チェンマイ国際空港から車で約2時間)
https://goo.gl/maps/WVK6Q6f6JQFyDp957
TEL:087-014-4702(日本語・英語)
E-mail:vmaxworld@gmail.com
Facebook:@taiyonoshizuku
Instagram:@taiyono_shizuku_mangoo
WEB:https://www.taiyonoshizuku.com/ja/
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