まったり、ふわふわ。味の表現はいろいろありますが、だれもが同じような反応をしてしまうおいしさがあります。初めてプーパッポンカレーを食べ た時には、蟹の炒め物なのか卵料理なのかカレーなのか、タイ料理なのか中華料理なのかと戸惑いながら、この言葉を連発していました。こんな贅沢な ものをいつでも食べられるタイの食の豊かさにも感激しました。
考えてみると、カレー粉と卵と蟹という日本人の大好物が揃っていますから、魅了されないわけがないのです。そこにナムプラーやナムプリック・パ オ(唐辛子味噌)、ココナッツミルクなどがバランスよく入って、しっかりタイを感じさせてくれます。刺激的なタイ料理とは違う包み込むようなやさしさで、タイ人の懐の深さがあらわれている料理のように思えます。
ただ、豪勢な蟹がドーンと出てくるのは圧巻ですが、高価で量も多く、一人で気軽に食べられないのが悩みです。さらに不器用で不精な人には、殻を 剥くのがちょっと大変です。もっと気軽に食べたいと、どれほどの人が願ったでしょう。まさかレトルトで食べられる日がくるとは驚きです。あのまったり、ふわふわをしっかり詰め込んだヤマモリの心意気に脱帽です。
(ヤマモリ提供)