週末ホテル暮らし

ザ・プトーン vol.20

その温もりは 友人の実家のようで

どこかで感じた懐かしさに惹かれてタイに来る人は多い。僕もその一人である。田舎に行けばいくらでも情緒を感じることはできる。しかしバンコクでもノスタルジーにどっぷり浸れる場所がある。それが王宮周辺のプラナコン地区だ。

ここに、古くはラマ5世時代から続く昔ながらの建物が肩を寄せ合うように並ぶ。今回はその中にある、築110年の建物を改築して昨年オープンしたばかりの「The Bhuthorn」に泊まり、在りし日のバンコクに想いを馳せることにした。

宿の中に入ると、アンティークの家具や装飾品の数々と木のぬくもりを感じる空間が広がる。ウェルカムドリンクのナム・グラジアップをいただいたら、早速荷物を置き周辺を散策。シンガポールを手本として作られた街並みのバムルンルアン通り、もう使われなくなって久しいロート水路、仏具街や様々なお寺、西洋式近代建築、「創業数十年」を謳うおいしそうな飲食店、行き交う人々に犬や猫などをパチリパチリと写真に収めながら街を歩く。どこを切り取っても絵になるのは、そこに歴史を感じるからだ。

夕方、チャオプラヤー川沿いのレストランで空が赤く染まるのを楽しみ、そのまま夜景も楽しむ。

食事を終えて宿に戻り、シャワーを浴びて竹製のソファーに寝転びながら読書。時には眼を本から天井のファンに移してボーっとする。
眠くなったらベッドへ。なんだかホテルではなく友人の実家にお世話になっているような錯覚に陥る。

朝起きて、前日リクエストを出しておいた朝ごはんを吹き抜けのテラスでいただく。草花の香りに包まれながらの朝食は、なんとも心地よい。 「日本を旅行したときに感じた、ゲストハウスの暖かさをお客様に伝えたくてオープンさせました」と、オーナーは言った。友人の実家にお邪魔しているかのような温もり、懐かしさ、安堵感は錯覚ではなかった。

The Bhutorn

住所 96-98 Phraeng Bhutorn Rd.
電話 0-2622-2271
HP www.thebhutorn.com
料金  サッパサート:2800B、プトーン:3200B、ナラー:3600B
※いずれも上記HPからのインターネット予約料金。12月14日まで。

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