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新型コロナウイルスの影響で再び店内飲食が禁止になってしまいました。バンコクはデリバリーやテイクアウトメニューが豊富なのでそこまで不自由を感じない方もいるかと思いますが、いつまで続くか分からないステイホーム。たまには“非日常”を味わってみたくなりませんか?せっかくの連休に、記念日に、ぜひ試していただきたいのがホテルフードのデリバリーです。
ここでご紹介するのは、2020年10月にオープンしたばかりの「Capella Bangkok Hotel(以下、カペラホテル)」。そのルーツはシンガポールで、初の米朝首脳会が開かれたホテルとして世界的に注目を集めました。2009年にシンガポールでオープンした比較的新しいホテルながら五つ星の実力を持ち、現在はモルディブやシドニーなど世界のリゾート地を中心に10拠点に拡大しています。なかでもバンコクのカペラホテルには、世界の名だたる賞を受賞したシェフたちが腕を振るう食のスポットが集結しているんです。
以下でご紹介する絶品料理は、すべてデリバリー可能。詳しくはカペラホテルにお問い合わせください!
カペラホテルに電話する
02-098-3888
知る人ぞ知る「カペラ・ブランド」
実は親日感あふれる心地よさ満載
シンボル「★」のモチーフに由来しているという「カペラ」の名。北の空に輝く「ぎょしゃ座」の中でもっとも明るい星だそうです。そんな思想からも敷居の高さを感じざるを得ませんが、特に日本人にとっては「名前は知っているけれど近寄りがたい」といった感覚がある人も少なくないのではないでしょうか。もちろん、バンコクのカペラホテルはオープンして半年というのもありますが、ホテルスタッフも「特に日本人のお客様は少ない印象です」と話します。とりわけ日本人にとっては知る人ぞ知るホテルといえます。
しかし、実際のカペラホテルで至る所に感じるのが「親日感」。シェフやマネジャー、ホテルスタッフがありとあらゆる場所で「コンニチハ」「アリガトウ」「マタネ」と気軽に日本語で話しかけてくれるフレンドリーさをはじめ、日本の食材を取り入れたり、メニューに日本語を使ったりと、各スポットで“和”を感じます。そんな不思議な居心地の良さもカペラホテルの最大の魅力のひとつでしょう。
世界のベストレストランのシェフ
マウロ・コラグレコ氏が手掛ける「CÔTE」
ホテル2階にあるフランスとイタリアのリビエラ(地中海)料理「CÔTE(以下、コート)」。こちらのレストランはチャオプラヤー川が一望できる素敵な景色が印象的です。全体的にヨーロピアンテイストでデザインされた内装で、ランチもディナーもタイ人たちで賑わっています。
マウロ・コラグレコ氏は、2019年の世界のベストレストランで世界3位、フランス1位に選ばれた、仏レストラン「Mirazur(以下、ミラズール)」のシェフ。そんなマウロ・コラグレコ氏が「リビエラ・トゥ・ザ・リバー」のコンセプトで手掛けたのがこのレストランです。ミラズールのスタイルと、タイの食材や技術が融合させて作られる料理はまさにフュージョン。欧風でありながら、タイの食材である生姜やレモングラスなどが取り入れられ、どれも色鮮やかで爽やかな仕上がりになっています。
ランチコースは、前菜、卵料理、メイン、デザートからなる4皿。前菜の前に必ず提供されるカナッペが、デザート感のある可愛らしい見た目でこれから始まるコースへの期待感を高めくれます。
パンにもこだわりがあると話すのは、イタリア人シェフのダビデ氏(Davide Garavaglia)。彼はミラズールの元シェフであり、現在はCôteの料理チームを率いています。「7種類のイタリアの小麦とフランス産のバターを使用した贅沢な味わいになっています。当店オリジナルの生姜とレモンを入れたオイルにつけて食べるのがおすすめです」と教えてくれました。パンの横にはチリの詩人 パブロ・ネルーダ氏のパンについて語った詩が添えられているのもパンへの愛を感じます。パン好きの方ならこの時点で(恋に)落ちるような感覚になること間違いなしです。
前菜、卵料理、メインと続きますが、もっとも衝撃だったのがメインのチキン(メインの食材はシースンによって変わります。)。メインはお肉か魚からチョイスできますが、この日のチキン料理はタイのローカル食材を採用しているとのこと。胸肉ともも肉両方の異なる味わいを一皿におさめ、チキンソースをかけていただきます。柔かいながらしっかりとした弾力やコクがあり、誰もが好きになる確かな味わいでした。
欧風でありながら、タイの食材だけでなく、椎茸出汁などところどころに感じられる日本の味。今、どの国にいるのか?どの国の料理を食べているのか?でもとにかく幸せ。そんな魔法にかけられたような不思議な気持ちでコースが進みます。
コートの魅力は料理だけではありません。むしろ、こちらがメインといっても過言ではないというレベルなのがデザートです。さすが、世界ベストレストラン、フランスのクオリティ!見た目も美しく、食べた時の舌触り、そして味がこれまでに経験したことのないものばかり。例えば、サクサクとじわっとした異なる食感、甘い中に酸味や爽やかさがコラボする味…。いくらでも食べ続けられる美味しさです。
しかも、デザートの後にさらにフィンガーサイズのスイーツ「Petit Fours」が登場。こちらもカナッペのようにすべてのコースについているそうです。フィンガーサイズなのに、こちらも質の高い味に加えて驚きが!口に入れると、パンっと弾けるようなトリュフチョコ。一度口にしないと分からない未知の感覚です。かなりボリュームのあるコースですが、最後の最後までぜひ味わってみていただきたいと思います。
チャオプラヤー川を眺めながらゆっくりたっぷり堪能できるこちらのコース、ソンクラン中のランチにぴったりではないでしょうか?
❖ ランチコース(4つの料理):1,500B
※ランチは正午から午後2時まで、ディナーは午後6時から午後10時まで
(月曜日と火曜日は休業)
予約はこちら
メール:cote.bangkok@capellahotels.com
電話:02-098-3888
ウェブサイト:CÔTE BY MAURO COLAGRECO、www.cotebkk.com
インスタグラム:cote.bangkok
<1日20席限定>
最高峰のアフタヌーンティー「Tea Lounge(ティーラウンジ)」
ホテルのエントランスに入ってすぐあるのが「Tea Lounge(以下、ティーラウンジ)」。こちらも大きなガラス越しに見えるのはチャオプラヤー川で圧巻の眺めです。緑豊かな庭園と池に浮かぶ蓮の花を愛でながらゆっくりできるティーラウンジはアフタヌーンティー にぴったりのロケーションではないでしょうか。しかもこちらのティーラウンジは、1日の予約の上限がわずか20席(予約必須!)。バンコクにいながら、都会にいるとは思えない静かで贅沢な時間を満喫することができます。
カペラホテルのアフタヌーンティーは世界的に有名な賞の受賞歴を誇るエグゼクティブ・パティシエ、シルヴァン・コンスタン氏が手掛けています。それだけで確かな品質であることは間違いないですが、加えて1セット/2人分で、3種のセイボリー、3種のケーキ(7種の中から選択)、フルーツケーキ、スコーン2種という十分なボリュームがテーブルいっぱいに広がります。
3月から始まった「春のメニュー」はなんと4月いっぱいで終了。春メニューでは、桜をモチーフにしたケーキやストロベリーのスコーン、セイボリーもタラバガニを使ったロワイヤルや鰻のサンドイッチなど、和とのコラボを感じるのが嬉しいところ。春、そして和を感じたいならぜひ今の機会をお見逃しなく!
こちらでは食べ物もさることながら、お茶にも高いこだわりがあります。中国南部やタイ北部からの厳選されたオーガニックの茶葉を採用。さらにカペラホテルのオーガニックガーデンで育てたハーブやフルーツなどでカスタマイズもできるんです。お茶は10種の中から1人1種のお茶をセレクトできるので、2人で違うお茶を選んで、飲み比べても楽しそうですね。
さらに、カペラオリジナルのシャンパンを選ぶコースもあるとか。ソンクランならお茶だけでなく、午後からシャンパンを味わってみるのも良いですね。
❖ アフタヌーンティー:3,000B(1セット2人分)
❖ アフタヌーンティー+シャンパン付き:2,500B(1人分)※毎日午後2時から午後6時まで <要予約>
予約はこちら
メール:tealounge.bangkok@capellahotels.com
電話:02-098-3888
ウェブサイト:TEA LOUNGE
美×ヘルシー×歴史で織りなすタイ料理「Phra Nakhon(プラナコーン)」
ホテルのロビー階下、チャオプラヤー川のすぐほとりに位置するタイ料理レストラン「Phra Nakhon(以下、プラナコーン)」。プラナコーンという名前は、18世紀から始まったラタナコーシン時代、タイの首都発祥の地とされるバンコクの歴史的な地区に由来しているそうです。プラナコーンのシェフであるレックさんは、40年間この地区でシェフとして働いていた父親と一緒に小さな頃から市場に通い、15歳で自らもシェフの道へ。歴史あるこの地で培った感覚を生かしながら、タイ北部から南部まであらゆるスタイルを取り入れて伝統的なタイ料理を最高の食材で作り上げています。
このプラナコーンの第一印象は「美」。すぐ横を流れるチャオプラヤー川の景色の美しさ、白を基調とした内装の美しさ、そしてお料理の美しさです。特にお料理は目を見張る鮮やかさ。ホテル敷地内にあるオーガニックガーデンで栽培しているハーブやお花をふんだんに使っているというから納得です。見て良し、食べて良し、体にも良しのコースには絶対チョイスしてほしい料理が揃っています。
例えばディナーコース「Sam Rub」には、タイ北部のソーセージ「サイウア」や、ポメロサラダなど代表的なタイ料理に加え、アユタヤ地方のオールドスタイルのトムヤムクンスープなど、一品一品に歴史と伝統を感じるのもこちらのレストランの特徴です。
プラナコーンでもっとも人気のあるアラカルトのひとつが「Yum Hua Plee(Banana Blossom Salad)」、バナナの花をクリスピーにしたサラダです。バナナの花には渋みがあって、タイでもあまり好まれない食材だそうですが、そんな食材をクリスピーに加工することによって渋さも苦味もなく、爽やかな美味しさに。プラナコーンでならではの一皿なので、コースではなくお酒とともにアラカルトを選んだ場合はぜひトライしてみてください。
ちなみに、ワインもオーガニックのものが赤・白と揃えられ「ヘルシーワイン」として人気を集めているそうです。辛すぎず、口当たりが優しいため、ワインとの相性もぴったりなのが、プラナコーンのタイ料理の魅力のひとつ。ランチも良いですが、チャオプラヤー川の夜景を見ながら、ワインと一緒にゆっくり堪能してみてはいかがでしょうか。
❖ ランチコース「Long Chim」セット:2,800B(1人分)
❖ ディナーコース「Sam Rub」セット:2,500B(1人分)
+ワイン付き:1,150B追加(1人分)
❖ ベジタリアンコース「Chiva Jit」セット:1,800B(1人分)
+ワイン付き:900B追加(1人分)※ランチは正午から午後3時まで、ディナーは午後6時から午後10時まで
予約はこちら
メール:phranakhon.bangkok@capellahotels.com
電話:02-098-3888
ウェブサイト:PHRA NAKHON
インスタグラム:phranakhon.bangkok
酒の肴コース「Omakase」&オリジナルカクテルが斬新な「STELLA BAR」
エントランス奥に隠れ家のようにひっそりあるカクテルバー「STELLA BAR(以下、ステラ)」。ディナーの前、またはディナーの後に試していただきたいスポットです。
ステラとはラテン語で「スター」のこと。カペラにも通じる「星」を名前に持つステラは大変ユニークなメニューに心が踊る魅惑の場所です。
なんといってもイチオシは「Omakase Experience(オマカセ)」。日本のお寿司屋さんから世界的に有名になった「おまかせ」。客がメニューからオーダーするのではなく、お店側がその日のおすすめ食材などをアレンジして提供スタイルですが、このバーではお酒とともに出す食事、いわゆる「Savory」におまかせコースがあるんです。
ぱっと見はスイーツのような可愛らしさ。しかしあくまで「おつまみ」なので基本的にはソルティな味付け。見た目とのギャップになんとも楽しい気分になります。
Beverage Managerのウィリアム氏(William Pravda)は「オマカセデザートと言いたいところだけど、デザートというと甘いものを想像してしまうでしょう?だから、Omakase Experienceと名付けました。デザートではなく体験なんです」と名前に込めたこだわりを話してくれました。
見た目の可愛らしさや斬新さだけでなく、どれも衝撃的に美味しいのも嬉しいポイントです。見た目マカロンながら中にキャビア、見た目チョコレートケーキながら上に黒トリュフと、使われている食材も超一流品ばかり。お酒のことを忘れて食べるのに集中してしまいたくなるほどの逸品ばかりが続々と(全部で5品)出てきます。
ちなみに、「オマカセ」ですから日によってコースの内容が変わります。当然、オーダーもできません。来店したその日にシェフが考えた、その日だけのお料理。そんな一期一会の日本スタイルにもシンパシーを感じます。
❖ おまかせコース:2,500B(1人分)
❖ おまかせコース+カクテルペアリング付き:3,500B(1人分)※午後6時から深夜0時まで
もうひとつの魅力はもちろんお酒。置いてあるスコッチの種類だけで400以上!ウィリアム氏は日本のお酒が好きということで、日本酒など日本のお酒も多数あるのが嬉しいですね。
そしてお酒のなかでもぜひ試していただきたいのが、歴史的に活躍した世界の女性戦士をモチーフに作られたオリジナルカクテルです。例えば、日本は平安時代の女武者・巴御前。他にも、タイ、中国、インドなどアジアで活躍した女性をイメージしたカクテルがチョイスできます。タイはスパイシーな味付けでアルコール高め、インドはターメリックが使われ、日本は桜のリキュールで優しい口当たりなど、それぞれの国や女性の個性が生かさせているのが実にユニーク!カクテルとモチーフとなる女性の詳細が載っているメニュー(ガイドブック)があるので、読みながら選ぶのも楽しそうです。
冒頭でご紹介した通り、ウィリアム氏はかなり日本贔屓の方で「オマカセ以外のアラカルト料理は日本の食材をたくさん取り入れています。お刺身や寿司、串焼き…。和食ってヘルシーだからね」と教えてくださいました。以前、横浜の近くに住んでいたことがあるそうで、彼とならお酒を飲みながら日本の話で盛り上がれるかもしれません。
おつまみだけでなく、お酒も美味しい、そしてとにかく面白い。ステラに来たら深酒確定なので、ソンクランのような長期休暇だからこそ、翌日を気にせずゆっくり満喫したいスポットとしておすすめです。
予約はこちらメール:stella.bangkok@capellahotels.com
電話:02-098-3888
ウェブサイト:STELLA
インスタグラム:stellabar.bangkok
Capella Bangkok Hotel
カペラバンコクホテル
住所 300/2 Charoen Krung Rd, Yannawa, Sathon, Bangkok 10120
ウェブサイト www.capellahotels.com/en/capella-bangkok
インスタグラム capellabangkok
電話 02-098-3888
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