タイ料理

【食先案内人・ペーの屋台の細道】クイティアオ・ タムルン・ムー(タムルンと豚の米麺):97食目

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郷愁を誘う米麺横丁

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クイティアオ・タムルン・ムー

日本の「ラーメン博物館」や「ラーメン横丁」のような、ラーメンテーマパークが好きだ。短時間で有名店をハシゴできるから、ラーメン好きの旅行者にはありがたいね。

ふと、バンコクにも昔から米麺屋が集まっている通りがあるのを思い出した。バーン・クンノン通りだ。

米麺通りとして開発されたわけではないが、老舗店が軒を連ねる通りとして麺好きに知られている。せっかくなので、欲を出して何軒かハシゴしよう。この連載で順次紹介するつもりだ。

1軒目は、タムルン(ヤサイカラスウリ)と豚をのせた米麺が人気の店。モツ好きにぜひ行ってもらいたい店だ。レバーや心臓、胃袋などが山と盛られている。モツに挑戦してみたい人にも良い。丁寧に洗いしっかり茹でてあるから、モツ特有の臭みはない。具は豚ミンチとモモ、そして揚げニンニクに揚げワンタンも乗っている。スープは甘みをしっかり引き出した豚骨だ。自分で調味料を足す必要のないほど、味わい豊かな一杯に仕上がっている。

 

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そしてこの店の特徴がタムルン。もともと道端にも生えているような、タイではおなじみの野菜だ。炒め物に使うことも多いが、スープに入れると独特の芳香がでる。

具だくさんの米麺は、様々な食感とそれぞれの具材から染み出すうま味が魅力だ。辛い料理が好きならトムヤム麺も試してほしい。上質な食材だけを使った新鮮な自家製トムヤムペーストは、汁あり汁なしともに甲乙つけがたい。

バーン・クンノンが米麺通りと呼ばれるようになったのは、水の都時代に運河で行商していた舟ソバ屋たちが、陸上交通の発達により陸に店を移したところ、一つの通りに集中したから。あえて演出することなく、レトロな雰囲気が漂っている。ここを「米麺博物館」とか「米麺横丁」と呼びたいね。

 

クイティアオ・タムルン(ナーイ・ウアン)バーン・クンノン

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創業80年の老舗を守るのは、3代目店主ゲンさん。水上交通が盛んだった1937年に祖父がバンコク・ノイ運河などで行商したのが始まりだ。

モツをしっかり洗って茹でておくのは、食材の冷蔵保管が難しかった行商時代の名残りだそう。道路が整備され生活様式が変わると、陸に店を構え、2代目を継いだ叔父が初めて店名を掲げた。「ウアン」は叔父の名だ。タムルン麺は一杯35B、大盛りは45~55B。

DATA

時間:7時~15時 無休
電話:0-2433-2112、08-7594-5994

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