昼間、外出中にヨードから着信があった。緊急の用事か? と電話に出ると、「スパーリング中に右腕を痛めてしまい、病院に行かないといけない。しばらく仕事ができないかも」と。「えええ~」と思ったが、とりあえず帰宅を待ち、様子を聞くと病院に担ぎ込まれるような負傷ではなく、「痛くて腕が上がらない」とのこと。
まぁ、その程度ならそれほど心配することないかと思っていた翌日の土曜日。息子と外出中に、またしてもヨードから電話。「自転車に乗ってて、財布を落とした」と。携帯はしょっちゅう落としてるけど、今度は財布!? 後ろのポケットに入れていたらしい。いつも財布には小銭程度しか入っていないのに、その日は立て替え清算したばかりの定期代が2万円弱も入っていたとか。
しかも、腕の痛みも治まらないから鍼をやりたい、と土曜の午後も開いている近所の整骨院へ。結局、マッサージだけして帰ってきたのだが、なんでこう悪いことばかり重なるのか。
ムエタイ教室の生徒さんに愚痴っていたら「それ、厄年じゃない?」と。そういえばヨードの前厄、2015年は息子がかまいたちにあって膝を6針縫う怪我をして、昨年の本厄では私が車のタイヤをブロック塀にこすってパンクさせた。さらに翌日、じいじの車に乗って本線を走っているところを、脇道から一時停止を無視して出てきた車に横から当てられた。そして今年、娘が陸上部の練習中、自分が後方に投げた(つもりで真上に上がった)2kgのボールが頭上に落ち、耳を切って中学校から呼び出し電話。
去年の正月、明治神宮に厄払いに行こうよとヨードを誘ったのに、別に興味ナシという感じで何もしなかったからなぁ……。
「チョークマイディー(運が悪い)だね」と、ヨードに言ったら「でも、今年の前半で悪いのはなくなるから」と。またもや根拠のないインチキ占いか?
と思ったら、タイでは、ヨードは「ピーチョン(タイでいう厄年)」で、ここ2~3年は運勢が悪いのだとか。それって日本と同じ厄年か? と聞いてみたら、タイでは男女関係なく、何年生まれと決まっていて、これが終わると、あと15年は安泰だとか。へぇ~。
後日、財布は、お金だけ抜かれて警察に届いたけど、これで厄落としになればいいんだけどな。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!