3月下旬、ヨードがジムを退社。仕事を紹介してくれるという人がいたので辞めたのだが、「いつから次の職場に行くの?」と聞いても、ずっと連絡待ちの状態。普通は、退社する前に次の職場の面接をしたり、条件を聞いたり、ある程度固めておくものだと思うけど、いっこうに決まる気配なし。もしかしたら、ふわっとした口約束というか、社交辞令的なニュアンスだったのかも?
で、3週間自宅待機していたらストレスもマックスに。よく、タイ人男性は働かないとか、なまけものとか思われているけれど、私が知る範囲では、特に日本在住のタイ人男性は稼ぎたい意欲のある人が多く、収入ゼロの状態が苦痛だったりする(まあ、自由に使えるお金がない、というのも大きい)。
とはいえ、日本人妻&タイ人夫の場合、奥さんがバリバリ働いていることが多いから、夫が無職だったり、アルバイト程度だと、「ダンナを甘やかしている」「もっと稼がせないとダメよ」とか言われてしまう。でもさ、女性に対する蔑視発言が何かとニュースになる昨今、こういうセリフを女性に言われると、何なんだろうと思うよね。だって既婚男性に対しては「奥さん、なんで仕事しないの?」とか、「奥さんをパートなんかじゃなく、正社員で働かせれば?」なんて言わないのに。
さて、暇を持て余したヨードは大阪のジムに1週間の出稼ぎに行くことになった(前日の夜に突然決まった)。時給や条件もいいので、そのまま単身赴任でも良かったのだけど、出稼ぎから帰った日の深夜、たまたま家から40分ぐらいで通えるジムを紹介してもらい、翌日から、とりあえず連絡待ちの間だけ通うことに。
で、1週間後、「もう連絡を待つのは辞めた!」と、そのままそのジムに就職決定。結局、もう関わりたくないと言ってた日本のムエタイ&キック関係のところに、そのタイ人ネットワークを駆使して決まった再就職だけど、通勤時間も半分になったし、結果的にはよかったか!?
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!