元日は、近所の神社に初詣に行き、ショッピングセンター巡りをするのがここ数年の定番になっている。が、お雑煮を食べ終えたころ、ヨードにタイ人ハーフの生徒さんから電話があり、急遽一緒にワット・パクナムに行くことに。
ワット・パクナムは成田にあるタイ寺院で、前から一度行きたいと思っていたところ。ヨードも在日10年になるが、一度も行ったことがない。さっそく、子供たちも連れて行ってみることに。
ナビに従い、成田から圏央道で降り、車を走らせていくと「ここ、パパのところ(ロッブリーの実家)に行くときに見た景色と似てるね!」と子供たち。確かに、一面の畑と木々の中の一本道は、タイの田舎のよう。
11時半ぐらいに到着すると、すでに駐車場はいっぱい。廃校を利用したらしく、お寺の脇には小学校のような建物と、校門跡らしきものも。お寺近くの路上には野菜や調味料、昆虫(食用)、タイのお菓子を売る露店も出ていて、本当にタイに来たみたい。
敷地内には、食べ物屋台がいっぱい並んでいて、すべて無料。朝イチでないと、結構食べ物がなくなってしまうとか。それでも、行ったときにはガイヤーン、クイティアオ、カノムジーン(カレーがけ素麺)、スキ(ちゃんこ鍋のように、大鍋で煮込んだタイスキ)、カオジー(タイ風焼きおにぎり)、ネームクルック(豚皮とライスコロッケのヤム)などを、縁日の焼き鳥皿や、かき氷くらいの小ぶりな器に盛り付けて配っていた。
子供たちはポップコーンと綿菓子に大喜び。ナムギアオ(北タイ名物麺)がもうすでになかったのが残念だけど、やっぱりというか、当たり前というか、タイフェスとかの屋台とラインナップが全然違う!
タムブン用には、2000円の日用品セットが売っていて、じいじが「みんながタムブンしたセットをまた戻して売っている」と。まぁ、そうだよね。あんな大勢の人がタムブンするんだから、使い回さないといろいろ大変。
お金の木(というか、お金をはさんで木のようにしていくもの)もあり、息子が興味津々だったので、私が持っていた20B札を渡して、パパと一緒にタムブン。
境内にはスピーカーで説法が流れ、タイに里帰りしたような気分が味わえたかな。タイのお寺で心機一転。今年も頑張るぞ!
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!