曼谷シャワー

【曼谷シャワー 】25年目の衝撃 vol.383

ムエタイインストラクター、タイ・カルチャー料理家の肩書を持ちながら、25年以上細々と雑誌やWEBのライターをしているのだけど、今年に入り、「‼」「⁉」「??」という初めての経験がいくつか。

ライターは、商品紹介記事を書くために、商品画像や資料を企業の広報から取り寄せる仕事もする。向こうもそういう依頼に慣れているので、普通は媒体名を告げ企画書を送ればいいだけの話。

が、先日、某大手食品メーカーの広報担当に電話をすると、若い声の女性が出て、「いきなり商品画像と言われても」と。「まず企画書をお送りしますので」というと、「いきなり企画書を送られても」との返事。

だったら「口頭で説明しますと、こういうWEBサイトで……」「そのサイトは今、見られるんですか?」「サイト名で検索していただければ、すぐ出ます」「こっちが自分で検索しないといけないんですか?」。

いや、だって企画書送られても困るって言うから……、とやんわり伝えると、「じゃあ企画書送ってください」「送り先はどこですか」「会社のHPに住所が書いてあります」「メールはありますか?」「メールじゃないとダメですか?」「急いでいるので」「じゃあ無理です」。

メディア慣れしていない個人商店ならともかく、大手企業の広報がこんな対応なの⁉ その前も別件で、日本と世界各地に店舗を持つ企業の広報に電話をしたら、電話口の女性に、「この企画書では、意味不明」と上から目線で怒られたし。でもその企画書、すでに30社ぐらいの広報に送っているけど、まったく問題ないんですけどね。

「タイでは、(顧客として)スーパー、役所、銀行とかで似たようなことが多かったけどさ」と、タイで働いた経験のある友達に愚痴ったら、今、日本の管理職世代は、若い社員に対して、昔、タイ人社員に対してNGと言われてたようなこと(例えば「怒ってはいけない」とか)を求められるとか。やっぱ、上が注意しないから、ああいう対応が増えるのか。

時代が変わったのか、私が年を取ったのか、日本が変わってしまったのか。はぁ。


下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!

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