
日本に来て12年、あっという間なのか、長かったのかよくわからないけど、ヨードが「ジムを辞めようかな」と言い出した。コロコロと転職をするタイ人が多い中で、12年は、よく持ったな、と言うべきか。
10年前は少なかったプロ選手も、どんどん増え、チャンピオンになる選手も出てくると、それなりにミット持ちもハードだし、肩が痛くなったり、腰が痛くなったり。ジムのトレーナーは肉体労働でもあるので、40歳を過ぎた今、もうちょっと負担のない働き方ができれば、それはそれに越したことはない。
それに、「日本のタイ人ムエタイ業界と、もう関わりを持ちたくない」とのこと。確かに。
去年、元ムエタイ王者のタイ人男性が小2男児に軽傷を負わせて逮捕されたとニュースになった。話を聞けば私も知っている人々で、被害者のお父さんは加害者と飲み仲間でもある元ムエタイ選手、被害者の男の子はムエタイの試合経験もあるやんちゃ坊主(試合会場でヨードも会うと、ケリを入れてきたり、じゃれてくるような子)。寄付金集めの会、酒の入った席での出来事らしく、私はその場にいないから何とも言えないけれど、加害者側は故意ではないと、容疑を否認しているし、警察を呼ぶほどのことなのか? これは単なるキッカケで、今まで、色々なドロドロがあったのかも、と思わず邪推しちゃうよね。
ってことで、チラホラ次の仕事を本人が探していて、いくつか話はあるようだけど、どうなることだか。タイ人だし、日本語できないし、働き口は限られているし。
ところで、ヨードが日本でびっくりしたのは、女性のトラック運転手が多いことらしい。「深夜、駅前のローソンでシップロー(10個のタイヤの意、トラックの通称)からきれいな細い女性が降りてきて、荷物の積み下ろしをしていた。どこにそんな力があるのか? タイでは考えられない」と。さらには「タイなら、女性は、トラックなんて運転しない。ロット・ケン(台車)で物売りだ」と。ロット・ケン屋台も、相当腕力必要そうだけどね。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!








