
先日の夜、都内に仕事へ行った帰りに、携帯に何度かヨードからの着信が。珍しい! と思って折り返すと、地元駅で飲んでいかないかとのお誘い。「ちょっと話したい事がある」らしい。
で、駅で待ち合わせて居酒屋へ。二人で外で飲むなんてすごい久しぶりだ。とりあえず、乾杯。なんとなく気まずい。安いチェーン店の個室だけど液晶テレビがあったので、つけてみる。
「あのさ、日本国籍を取りたいんだけど」とヨード。あ、それ、前にも聞いた話だよね。わざわざ呼び出して言うくらい、国籍を変えたいのか!? 永住権のままでいいじゃん。
って思ったが、ちょっと気になったので、法務省のHPで、帰化許可申請について調べてみた。必要書類的にはクリアできそうだけど、小学生程度の日本語のテストがあるらしく、それは確実に無理だろう。だって、小5の息子との会話が怪しいんだから。日本人の配偶者がいる場合は条件が一部ゆるやかになるらしいけど、うーん。
日本国籍になるメリットは? 選挙権がもらえるとか、ローンが組めるとか、日本のパスポートが持てるとか、それなりにはあるけれど、どうなんだろう。いろいろ調べたところ、最大のメリットは、将来戦争などで国交断絶したときに、永住権がなくなって強制退去にならなくて済むくらいという意見を読んで、ますます、うーんという感じ。
とりあえず、この話は保留になったのだけど、つい最近ヨードが「野球の観戦料は高いの? スタジアムで見てみたい」と言うので、「マリンスタジアム、幕張メッセの近くの球場に、夏休み息子と観に行けばよかったのに」と答えたら、「あぁ、コンサートで行ったとこの近くね」と、さりげなく聞き捨てならない言葉が!
「だれと行ったの?」「ひとり」「いつ?」「結構前」「何の?」「×××(聞き取れなかったけど、多分EDM?)」「チケットはどうしたの?」「ジムの生徒さんに取ってもらった。そうそう、今度ウルトラ(ジャパン)があるから、タカコにチケット取ってもらおうと思ってたところ」。
うーん。仕事以外は友人と飲み歩いているだけだと思ったら、けっこう日本の生活、楽しんでるのね。在日10年、私が想像するより、はるかに日本に腰を据えて暮らしているのかも。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!








