ヨードの地元の同級生から久しぶりに連絡があったらしい。教育関係の仕事をしていて結構上の役職に就いている女性なのだが、今回は仕事とは全然関係のない話で、御徒町にある「○○」というタイマッサージ屋さんを知っているかという質問だった。ヨードが「名前は聞いたことがある」というと、そこに働いているという女性に、彼女の友人が騙されたという。
なんでも、御徒町のマッサージ屋さんで働き口が見つかり、チケット代として3万Bを振り込んだ。で、日本に行くために荷物をまとめ、いざスワンナプーム空港でチェックインしようとしたら、自分の名前がないことが発覚。予約もされていないし、彼女が持っていた予約確認書(Eチケット)は、架空(偽造?)のチケットだったというわけだ。
で、日本にいる同級生(ヨード)にちょっと聞いてみようとなったのだろう。私も検索して、たしかに御徒町にその名前のマッサージ屋さんがあったのだけれど、その騙した人が働いているという確証はまったくない。しかも、LINEで送られてきた、騙した女性の顔写真を見ると、FBで全く知らないのに友達申請してくるような、いかにも怪しい感じの画像加工美人。この女性、実在するの? という感じ。
さらに、よくよく話を聞いてみると、その騙された女性は、騙した女性を直接知っているというわけではなく、チェンマイに住んでいる人から紹介されたそうで、間に何人、人が入っているの? 状態。
「なんで、こんな簡単に騙されちゃうんだろう」とヨード。3万Bは大金だけど、飛行機代+αで、良心的な金額だ。払えないわけではない微妙な額(手持ちがなくても、何人かに借りればなんとかなりそう)。これが紹介料を含めて10万Bだったら、高いと思うし、払いたくても払えないという人も多いだろうから、本当いいところをついている。
ジャパンドリーム詐欺は、昔だけの話だと思っていたけど、まだまだあるんだねぇ。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!