現在、10月5日発行のダコ418号のため、あちこちの食堂に取材に行っている私こと編集長Fですが、郊外にあるとある名店で気になるものを発見しました。
(誌面に先駆けて行ってみたい人は、上記の看板写真を手掛かりに行ってみてください。ちょっと遠いですが、タクシー代と時間をかけて行く価値ありの絶品が楽しめますよ)
取材を終えて帰ろうとすると、店員さんが「あれ、うちのトイレ入っていかないの? ちょっと特別なのよ。日本式のやつなの」と呼び止められ、「日本式の特別なトイレ? なんだろう……」と首を傾げながら入ってみました。
(以下、トイレの画像が出てくるので、お食事中の方はご注意ください)
すると、そこにあったのは……。
そう、日本ではすっかりおなじみ、タイではバンコク都心部で最近普及してきたシャワートイレです。
ここ数年、いろんな業者がこのシャワートイレの販売・設置をやっているのは知っていました。
特にオークラ・プレステージとターミナル21がオープンした時は「全トイレがシャワートイレ!」というのがひとつの売りになっていたほど。
しかし、それは都心部だけの動きだと思っていたのですが、まさかこんな遠くの食堂にまで導入されるようになってきたとは……。と、ちょっとの間、感慨深く眺めていたのですが、なんだか見ているうちに小さな違和感が生まれました。
なんだろう、このちょっと落ち着かない感じは……。と思って、トイレに近づいてみると、
ボタン表示が韓国語!
つまり韓国製のシャワートイレだったんですね。ボタンが中国語の中国製シャワートイレは何度も見たことがあるのですが、韓国製のは初めてです。韓国もこの分野に進出してきたんですね~。これからはタイ人のおしりの清潔さをめぐって、日中韓の熱い戦いが繰り広げられるのでしょうか。
「シャワートイレ」が「日本式トイレ(トイレット・イープンと店員がたしか言っていた)」と呼ばれている現状、この分野で他国にシェアを奪われるわけにはいきません。日本のシャワートイレ業者には頑張っていただきたいものです。
ちなみにこの韓国製日本式トイレ(ややこしい)のメーカーはというと……。
「novita」、つまり「のびた」です!
なんだろう、この釈然としない感じ。
現代自動車のエンブレムを初めて見た時や、
英語圏では「ホンダィ」って発音させているのを知った時、
HONDAの企業CM「Do you have a HONDA」に良く似た「現代自動車 サンタフェ」のCMを見た時
のような感じにとても良く似た感覚なのですが、気のせいでしょうか。
なんだかモヤモヤした気分になって、結局、用は足さずにその食堂を後にしたのでした。
でも、こういう風にタイ人にも「おしりだって洗ってほしい」という考え方が伝わって、清潔なトイレが増えていくのはとてもいいことですよね。(F)