スペアリブのカレー
今や創作タイ料理店の代表格となったスクムビット通りソイ53の「Bo.lan」。ここのオーナー夫妻が今年6月、新たなコンセプトのタイ料理店を立ち上げた。
建物の古さと今風の色彩感覚が調和している店内
ワット・ポーの西側に並ぶ古いタウンハウスの一画を改装したこのお店、築70年という建物の古さを生かしつつ、カラフルな色遣いをしたり、壁にグラフィティ・アートを施したり、新旧がうまく調和した内装が特徴的だ。料理はコース料理の「Bo.lan」とは違って、気軽につまめるような小皿料理が多め。「お酒を片手にゆったり長居できる店」がコンセプトだったそうだが、先日の法改正の影響でアルコールの提供ができなくなってしまったとか。残念。
さて、試食に移ろう。「ジン・ソム・ムアン」はいわゆる「ネーム( 発酵ソーセージ)」を串に刺して焼いたもの。肉の柔らかさと口に広がる強烈な酸味が特徴だ。
発酵ソーセージの串焼き
「ゲーン・クア・シークローン・ムー」はスペアリブのカレーにカノムジーン(そうめん)を添えた一品。ココナッツミルクで煮込んだスペアリブがとろけるように柔らかい。辛さも控えめで食べやすかった。
最後は「ホーイ・マレーン・プー・パット・プリック・パオ」。黒々とした貝殻が見事なオーストラリア産ムール貝を辛味噌で炒めたものだが、貝によく味が染みていてジューシーだ。貝好きは一度試すべし。味はもちろん、器や盛り付け、彩りにもしっかり工夫が凝らされていて、料理が出てくる度に楽しめる店だった。
ERR
時間:11時~21時 月休
場所:394/35 Maharaj Rd.
電話:0-2622-2291~2
Web:www.errbkk.com
料金:ゲーン・クア・シークローン・ムー(スペアリブのカレー)350B、ジン・ムー・ソム・ムアン(発酵ソーセージ)195B、ホーイ・マレーン・プー・パット・プリック・パオ(ムール貝の辛味噌炒め)360B