バンコクの日常からほんのひとときエスケープできるスポットへ。基本は見どころ1カ所、ごはん処1カ所。今回は、ワンデー泊っちゃったトリップで、バンコクから一番近い島なんじゃないかと、シーラチャーへ。次はあなたが楽しめますように。
旅して書く係 ちゃら~む
冬終了→気温上昇→海気分急上昇中。子供と遊べる週末ビーチを開拓するぞー!
エカマイはビーチに通ず
東方面のバスが出るエカマイ・バスターミナルはパタヤ、ラヨーン、トラートなどバンコク近郊ビーチへの玄関口。いつも「あの青白バスに乗れば、ビーチはもう目の前なのね~」と秘かに逃避行を夢見て、眺めていた私。ということで、家族4人&友人親子の大人3人、子供3人で向かった先はシーラチャー。目的地はシーラチャーから船で45分のところにあるシーチャン島の南、小さな島コ・カンカーオ(コウモリ島)。
ここを目的地にしたそのココロは、
①気軽にきれいな海で遊びたい。バンセーンじゃNG。
②パタヤのラン島はもう定番だし、穴場を開拓したい。
③行ったことないところで、プチ冒険気分を味わいたい、
という、①はともかく②③は、家族をかえりみない自己チューな理由。とはいえ、4歳、6歳の子供らを連れて日帰りだとゆっくりできないから、島に1軒あるらしいバンガローに宿泊することに。
バス+トゥクトゥク+船×2=島ビーチ
シーラチャーまでのバスの車内は、まぁ寒い! エアコン吹き出し口から水がボタボタ(ポタポタではない)。しょうがないからティッシュを詰めてみた。上着の代わりに雨具を着れば一石二鳥(?)。
シーラチャー中心部のロビンソンで降りるはずだったんだけれど、うっかり乗り過ごしてしまった私たちは慌てて降り、トゥクトゥクで船着き場へ。シーチャン島行きの船に乗り、バンガローに電話して、シーチャン島の船着き場から、さらにコ・カンカーオへの迎えの船をよこしてもらう。いたいた、送迎ボート。小さいけど、きれいで新しい。そして速い。見えてきたよ~、コウモリ島♪
水着とゴーグルと友達があれば
海は透明度もあるし、波打ち際のすぐ近くまで魚が泳いでいて、バンコクからちょっと南下しただけとは思えない南国的非日常感。移動の多い旅だからと、おもちゃはほとんど持ってこず、テレビもなし。海で小魚と戯れ、砂浜で小さな貝を拾って、飽きずにはしゃぎつづける子供たち。仲間と場さえあれば、遊びっていくらでも広がっていくんだ。かわりばんこに子供の相手をしつつ、大人もまったり浜辺の昼下がり。
要注意、ウニ。忍耐、カメムシとトイレ。
浜から岩場の方に泳いでいくと水中には大量のウニが! 長い棘と青い目のガンガゼというウニで、踏んづけたりすると棘が刺さってとっても危険。でも、ウニ好き日本人としては「もしかして食べられるぅ?」とささやかな欲望が捨てきれず、採ってみた。解体もしてみた。食べられる身はほとんどなかった。事実が確認できてよかった。うん、ポジティブに考えよう。
浜辺の日陰には大量の鮮やかな赤いカメムシが生息「赤い虫がいて海に行けないよぅ」と半べその4歳の息子。ええい、情けない! かまない・毒もない虫ごときにへこたれるな! と叱咤して送り出す。青い海、白い砂、そして赤いカメムシでタイの国旗カラー、ビビットだわ~。
部屋のマットは、家族4人の雑魚寝には十分。ただトイレと同居のシャワーは、日本人的には別にしててほしいんだよなぁ。紙はないから、トイレットペーパーは持参しないと。タオル、シャンプー、歯ブラシもね。熱いシャワーは朝と夜だけ、昼間は水だけなので、シャンプーすすぐのに時間がかかるのが難点。
この感じ、大浦海岸!?
ひかえめで親切な宿のご主人タワンさんとレックさんが出してくれたごはんは、イカ漁が盛んな土地柄を反映して、イカ・エビをはじめシーフードづくし。味付けもちょうどよくておいしい! またあのラープ・タレー食べたいなぁ。飲み物はビール、ソフトドリンク、なんでも頼めばたいていのものは揃っている。
沖に釣り用の筏も浮かぶところをみると、釣り客も多そう。夜はイカ釣り船の明かりがいくつも見えた。波の音が子守唄、海風がエアコン代わり、すとんと眠りに落ちて、だらだら朝寝坊―この感じ、そうだ、大浦海岸の海の家で過ごした夏の一日に似てる。
素敵なリゾートウェアよりビーサン・Tシャツ・短パンで、気のおけない仲間と行きたい普段着の島ビーチ、見つけた。
行き方
●エカマイ・バスターミナル→シーラチャー(大人88B・子供64B)2時間強
●シーラチャー・ロビンソン前で下車、トゥクトゥクで船着き場へ(50B)5分
●シーチャン島行き船(大人3人子供3人で200B)45分
●コウモリ島―シーチャン島往復送迎1艘1200B 15分