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【タイに住む日本人】八代 健さん インタビュー(オーシャン・フォトグラファー/プーケット・パンガー県) 

旅行に出る理由は人それぞれ。その時々の興味や気分によっても変わってくると思いますが、その中に「あの人に会いたい」という理由があってもいいですよね? 本コラムでは、タイ各地で暮らす日本人をDACO編集部が直撃。インタビューを通してそれまでの歩みや現地での活動をご紹介していきます。

今回登場するのは、中学時代にサーフィンを始め、海の魅力を知った八代健さん。波に乗る楽しさはそのままに、刻一刻と表情を変える海の美しさにのめり込み、タイで写真を撮り始めたと言います。コロナ禍を機にバンコクとプーケット(パンガー県・ カオラックを含む)の2拠点生活を送り、フォトグラファーの他、モデルなど多岐に活動する八代さんが感じた、タイの海の魅力とは。

プーケット/パンガー県 ・アクセス:バンコク→プーケット国際空港(飛行機で約1時間20分)・エリア:南部・特徴:タイ南部のアンダマン海に面する国内最大の島。タイを代表するビーチリゾートとして、年間を通してマリンスポーツが楽しめます。・主な観光地:プーケット・タウン、ビッグブッダ、アンダマンダ・プーケット(ウォーターパーク) 他

 

やしろ・けん
1978年千葉県生まれ。中学時代からサーフィンを始め、日本プロサーフィン団体(JPSA)公認プロ資格取得。2012年に来タイし、日系企業で勤務。2019年に起業し、写真を撮る傍ら、イベント企画・運営や動画制作・プロデュースなど幅広い事業を展開。モデルとしても活動。

波と戯れて28年。海を見つめ、非日常を切り取る元プロサーファー

「サーフィンをする同級生が、日に焼けていてかっこよかった」。
そんな動機からサーフィンを始めて28年。千葉県で生まれ育った八代さんは、地元から片道2時間をかけて九十九里の海へ通い、夢中になって波に挑んでいたと振り返ります。

「もともと体を動かすことが好きで、時間があれば外で遊んでいたんですが、なかでも日によってコンディションが変わる、自然をダイレクトに感じられる海が好きでした。サーフィンを始めてからうまく波に乗れるようになるまで時間はかかりましたが、それも含めて純粋に楽しかったんですよね」。

こうしてサーフィンにのめり込んだ八代少年は、約10年後に日本プロサーフィン団体によるプロ資格を取得。競技者として活動し、サーフィンから離れた時期もあったという八代さんが今、改めて感じるサーフィンの魅力とは?

「波に乗っている時間ではなく、乗れるか乗れないかという際どい波を攻めて、乗れた瞬間が最高に気持ちいいんです。そして、人の手ではどうにもできない自然に体当たりで挑むというのも、引き込まれる一つの要素だと感じています。当時はまさか自分が波を撮る側になるとは思っていませんでしたが、今はサーフィンや写真を通して、国籍問わずたくさんの人と出逢えることが嬉しいですし、それが高じてイベント企画・運営など今の仕事にも繋がっています」。

東南アジア各国を回った後にタイへ。
気づいた写真の面白さ

相棒である水中専用カメラ(SONY製)は友人に薦められて購入

 

現在フォトグラファーをはじめ、さまざまな活動を展開する八代さん。写真の面白さに気づいたのは、実はタイに来てからだと言いますが、モデルとしての一面を持っている点も興味深いところ。タイで暮らし始めたのも、その活動がきっかけになっているのだそう。

「20代半ばからモデルとしての活動を始めました。周りに比べたら遅いスタートなのですが、日本にいた頃に香港の大きな仕事をもらって、それを皮切りにシンガポールやタイ、インドネシアなどアジア圏で活動をしていました。その頃に出会った方からバンコクでの仕事を紹介され、2012年に移り住みました。不思議なご縁ですね」。

一時期サーフィンから離れていたものの、5年ほど前から再び乗り始めた八代さん。「美しさも含めてサーファーにおすすめなタイの海はカオラック(パンガー県)とプーケット。プーケットは海の色がトロピカルで分かりやすい美しさがある一方で、カオラックはプーケットよりも観光地化されていないので海が広く、自然のワイルドなエネルギーを直接感じられる場所」

 

当時はサーフィンと距離を置いていた八代さんですが、タイ生活が5年ほど過ぎ、「慣れ」を感じていた時に旅行でプーケットを訪問。久しぶりに海を眺め、サーフィンをする人々を見て再びサーフボードを手に取りました。

「その時に見た夕陽が忘れられなくて。その後、バンコクから頻繁に通うようになり、起業やコロナ禍を機にプーケットやカオラックに長期滞在するなど2拠点で活動するようになりました。カメラを手に取ったのは、目の前のきれいな海をみんなに共有したかったから。プロというより趣味の延長という方が近いかもしれませんが、その時々で異なる顔を見せる海、特に陸上では見られない海中の非日常的な世界に、いつのまにか魅了されていました」。

タイでもサーフ文化が拡大
「育成にも関わっていきたい」

「アンダマン海の北端、ミャンマーとの国境に近いスリン諸島(カオラックからスピード船で約1時間半)で暮らすモーケン族の子どもたちと」©Ken Yashiro

 

その刹那的な美しさから、時に“オーシャンアート”とも言われる海中写真。タイの海と聞くと、プーケットを思い浮かべる人も多いと思いますが、八代さんはその中心部から車で1時間半ほどの場所にあるパンガー県・カオラックの海がお気に入り。観光地にはない素朴さとフレンドリーな空気、そしてダイナミックな自然があるのだと言います。

「カオラックは夕方までパッとしない天気でも、その後、急に雲が晴れ、鮮やかな夕陽が現れることが他の場所より多いと思うので、もしきれいな夕陽が見たい場合はダメだと決めつけずに待ってみてください。海中での撮影もそうですが、予期せぬ出逢いが1番の魅力かもしれません」。

カオラックのビーチ一面がまばゆいオレンジに染まった、雨季の夕暮れ。「これまでにアメリカやハワイ、オーストラリアなどいろいろな場所を旅してきましたが、ここの夕陽が僕は一番好き」©Ken Yashiro

「カオラックにて、夕陽に照らされた光と波の表情に惹かれて」©Ken Yashiro

 

写真を通して海の魅力を伝えると同時に、近年盛り上がりを見せるタイのサーフ文化の発展、プレーヤーの育成にも注力していきたいという八代さん。これまでもいくつかのサーフイベントを企画・運営してきましたが、来年以降は自身の経験を踏まえ、本格的にタイ人に向けた働きかけたいと力を込めます。

「タイのサーフィンレベルは、まだ世界と戦えるレベルではないとのことですが、世界で戦えるサーファーがタイから生まれたら嬉しいですね」。

「ダイビングスポットとして有名なラチャノイ島(プーケットから船で約40分)で撮影」©Ken Yashiro

「カオラックで撮った夕暮れの海。夕陽が沈んだ後に訪れるわずかなマジックアワーを狙って」©Ken Yashiro

「クラビの離島でたまたま遭遇した、海中にある浅い洞窟から撮った1枚。まるで絵画のように自然の造形美と女性、差し込む光がリンクしています」©Ken Yashiro

 

カオラックのサーフスポットの一つ、メモリーズビーチにある八代さんおすすめのカフェ&バー「Memories Beach Bar」

Memories Beach Bar

八代 健/Ken Yashiro
Instagram: @kenyashiro

 

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