バンコクの日常からほんのひとときエスケープできるバンコク近郊のローカルスポットへ。見どころ1つ、昼食スポット1カ所が基本コース。今回はワンデーどろんこピクニック! 次はあなたが行けますように。
旅して書く係 在タイ21年目。気がつけば6匹の犬とタイ人ダンナという家族を持っていました。
ダコログ毎日アップしてますので、そちらもよろしく!
バンコクの東端、バンナーの交差点からスクムビット通りをひた走ること25km、サムットプラカーン県の歴史テーマパーク「ムアン・ボラーン」を過ぎて数分後に、
自然の不思議を満喫できる稀有な干潟が。
それはここ、「バンプー・シーサイド・レクリエーション・センター」!
たまには、広い景色の中で海風に吹かれながらリフレッシュしたいな、なんて思う人に超おすすめな身近な穴場。実はここは、れっきとしたタイ陸軍の保養地。
1937年から開設されているのだそうですが、ここまで整備されて一般にも楽しめる施設になったのは、9年ほど前のこと。
タイの有明海で海の誕生を見る
海岸沿いのマングローブ植林や、水辺の生物の保護活動も行っている施設なのですが、
入っていくとまず目に付くのがこの泥の海。あんまりきれいな景色じゃないな、なんて思ったら、なんとこの干潟にはムツゴロウがゴロゴロしているんです。
日本では有明海あたりでしか見られないというムツゴロウ。
私も初めて見ましたが、意外に動きがすばやくて「ゴロゴロ」ってイメージじゃないんですね。
こんな風に泥の上を歩き回る魚がいるって自然界の不思議を感じます。タイのムツゴロウはやっぱりタイ語を話すんでしょうか?
そして、この施設を訪問する方にぜひ味わっていただきたい、自然の不思議がもうひとつ。
6月上旬のこの日、私がここに到着したのは11時半ごろだったのですが、そのとき干潟と海の境がかなり遠くに見えていました。
「いったい何があんなにはっきり海と干潟を分けているのかな」と、それだけでもちょっと面白かったのですが……。
レストランのテラスに出てみると、海が「流れる」音が聞こえるんです。
寄せては返す波の音ではなく、川のせせらぎをもっと大きくしたような、不思議な音。
いったい何の音なんだろうと思っていたら……。
それは、遠くに見えていた海が、こちらに向かって押し寄せてくる音だったんです。
レストランで食事をしているわずか1時間ほどの間に、泥の干潟だったテラスの下はすっかり海になってしまいました。
海の誕生……潮の満ちひきってこんな風になっているんですねえ。
タイの有明海で海の誕生を見る
ムツゴロウや干潟を満喫したあとのお楽しみは海辺に張り出した「幸福亭(サーラー・スックジャイ)」という名のレストラン。
ローカル色満点の穴場です。外国人はほとんどいません。
以前、ダコでも「かもめ食堂」として紹介されたことがありますが、
毎年11月から2月は、かもめがたくさん集まって来客の目を楽しませてくれます。それ以外の季節は、とりあえず潮風と新鮮なおいしいシーフード。
陸軍の施設内で運営するこの食堂も実は陸軍経営。以前は従業員の制服が軍服だったそうですが、
今は迷彩柄のエプロンがわずかに影をとどめているだけ……と思ったら、メニューにもしっかり軍隊色がありました。 シンハの生ビールもあります。
食事のあとは施設内でおみやげショッピングも楽しめます。
施設のイメージキャラクターをかたどったマグネットやキーホルダーに、そして陸軍放出の本物ミリタリーウェア。
意外に安く驚きます。「本物」好きな人にはこたえられないかも?バンコクから車でわずか1時間弱。
タクシーで行く場合は、オンヌットまでBTSで出てから乗り換えがいいと思います。
帰りの足ですが、平日は施設内のインフォメーションでタクシーを呼んでもらえるそう。
土日は施設入り口まで施設のトゥクトゥクで送ってもらえば、タクシーが拾えます。
休日にどうですか。