ちょっトリップ

住民と一緒になって過ごす、 シーチャン島

泳ぎに行くだけが島じゃない。そこにいるだけで、のんびり気分が味わえる。観光に来ているのに、島民と一緒になってゆったりと流れる時間に身を任せる。次はあなたがただよえますように。

旅して書く係 編集U 泳ぐのより歩くのがスキ
おすすめ係 テンモー ダコのシニアリサーチャー
写真とってメモする係 ケート 駆け出し中のジュニアリサーチャー

雨が降っても、いざ決行!

雨がしとしと降る午前7時。これぐらいの雨なら問題なし! と、ランナム通りのショッピングセンター、センチュリーに向かう。「シーチャン島はフアヒン、パタヤと並ぶ、タイ人にとって憧れの憩い地。ほかの二つが観光地化している今こそ、見直すとき!」とのおすすめ係の言葉を検証しに出発!

センチュリーの北側にロット・トゥーの発着場があり、そこからバンセーン行きに乗ること1時間半、目的地のロビンソン・シーラチャーに。トゥクトゥクで5分、シーチャン島行きの船が出るゴ・ローイ桟橋だ。タイミング悪く、船が出た後だったので、次の船が出るまでの間をゴ・ローイ公園にて時間を潰すことに。公園内にはお土産屋や、高台の上のお寺など案外楽しめる。時間が来て、桟橋へ。船に揺られること45分で目的地のシーチャン島のテワウオン(ターラン)桟橋に到着。

まずは、イカ料理で腹ごしらえ

島内での移動は、車のエンジンを積んだ大型のトゥクトゥク「スカイラッブ」。料金は島内で統一されている(1日250B)ので、安心。まずは腹ごしらえ、とスカイラッブのおじさんに連れられて、貝殻の飾りつけが上品な町の注文食堂に。夜になればイカ釣り船が辺りを埋め尽くすとあって、イカ料理が新鮮・量が多い・安いとおすすめだ。

地元の中学生が案内する王室ゆかりの地

シーチャン島はラマ5世時代に別荘があった王室ゆかりの土地。240ライにも及ぶ敷地を現在はチュラロンコーン大学が管理している。地元ゴ・シーチャン中学校の生徒によるボランティアのガイドがあり、今回案内してくれたのは、アース君。
雨が降る中、嫌な顔一つせず、よどみのない口調で、王室の水浴場や当時の建物の由来、宮殿跡などを丁寧に案内してくれた。今では、土台のみが残る宮殿跡の建物は、バンコクにあるウィマンメーク宮殿に移されているとのこと。宮殿跡すぐ横にあるアサダーン橋はぼんやり座っているだけで島の雰囲気が味わえる。久々にぼけっ~としてしまった。アース君の話題は島の生活や特産物など尽きない。案内はタイ語のみだったが、英語も勉強中とのことなので、近い将来英語での案内が聞けるかも。

別荘跡から北に向かうこと15分、ジャオ・ポー・カオヤイが祀られている中国寺院がある。階段を昇っていくお寺からの眺めは見晴らしがよく、シーチャン島の3つの桟橋が一望に見渡せる。洞窟の中に祀られているジャオ・ポー・カオヤイそして黄金色に輝く孫悟空が待ち受ける。島の周りを行く大型船の航行の安全を祈る。

島を回りながら、シーチャン島の魅力について考える。降ったり止んだりする雨の中、辺りを見回してみたときに、バンコクの喧騒の中で忘れていた何かを思い出す。ゆったりと流れる時間、ここでは住民も観光客も同じその時間の中で生きている。陸とは隔絶しているからこそ味わえる静粛さ。バンコクから日帰りできる距離にあって、この雰囲気を味わえる場所。とても貴重な発見をした。

嵐の中の帰路、そしてバンコク

夕方から風が強くなり、帰りの船は大いに揺れた。窓の外に見える波が上がったり、下がったり。プラスティックの椅子を並べただけの座席も波に合わせて右に、左に。ふと隣を見ると、道先案内人のテンモーがいそいそと救命胴衣を身につけている……。止まらない揺れの中、目を閉じてやり過ごしていた1時間がとても長い。怖かった~。通常、ゴ・ローイ桟橋に戻るのだけれど、波が高かったせいで、チャリン桟橋(現在は漁船専用)に。迎えにきたトゥクトゥクのおじさんもこっちに船が来るのは珍しいとのこと。帰りのロット・トゥーはバンコクの渋滞にはまり、アヌサワリーに着いたのは夜の21時となった。大風の影響で次の日の船が全部キャンセルになったと知ったのは、ついさっき。

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