ちょっトリップ

チャチュンサオ県のワット・ソートーン

卒業、失恋、新婚の後に続く言葉はな~んだ!? それは「旅行」です。節目に旅することは、次の扉を開ける前のセレモニー。
今回の旅のきっかけは誕生日でした。次はあなたが、自分自身の記念となる素敵な旅ができますように。

旅して書く係 ミアオ 休日の郊外型家族旅行でパワー補給

誕生日は「もらう」より「あげる」旅を

タイの家にお嫁に来て5回目の誕生日。かつては、だれとどこで祝うかが重要だったのが、タイに来てがらりと変わった。ここでの誕生日はまずタンブン(徳を積むこと)。朝回ってくるお坊さんに托鉢したりお寺へ寄付をしたり、「もらう」より「あげる」が基本なんです。そこで今年は、バンコクの東隣チャチュンサオ県の有名寺院へ誕生日記念タンブンへ出かけることにした。

本願成就の白亜の寺へ

「昔、ペーット・リウと呼ばれる大きな魚がいてその名前がチャチュンサオのニックネームになったんだよ」なんて話を旦那から聞きながら車で1時間ほど行ったところで、目についたのが国鉄「チャチュンサオ駅」。駅前にSL機関車が展示されている。フアラムポーン駅から列車の旅で来るのもよさそう。シーソートーンマイ通りに入り、突き当たりを右折すると見えた! 真っ青な空にそびえる白亜のお寺、ワット・ソートーン、正式名は「ワット・ソートーン・ワララーム・ウォラウィハーン」。
寺院正面のフリー駐車場に車を入れ、徒歩で寺に向かう道すがら、卵を入れた籠を持つ参拝客にすれ違う。
聞けばここのお寺は願い事を叶えてくれることで有名だそうで、「ゲー・ボン(叶った暁にするお礼のこと)」としてゆで卵をお供えするのだそうだ。ただし、大量の卵をお寺側で消費できないため、供えた後は各自持ち帰る。カイ・パロー(卵入り角煮)なんかにしたらいいかもね。

まず向かったのはきらびやかな寺院、ではなくその隣にある本家寺院。狭い体育館のような年季が入った建物の中に金の仏像がぎっしり。それらこそが、願いを叶えてくれるらしく、お線香、ろうそく、蘭の花のセットを持った人たちが真剣にお祈りをしている。私も布袋様に両手を合わせる。

この仏間の横には109体の仏像にコインを入れるコーナー、その裏手ではスタッフが大きな籠に入れられたお供え用の花などを選り分けている。卵以外もリサイクルなんですね。

床は大理石、スピーカーはBOSE

いよいよ白く輝く寺院へ。脱いだ靴は番号札を付けて棚に並べ、服装チェックのおばさんが半袖半ズボン、スカート着用者にガウンを着るよう促し、実にシステマチックだ。好きな仏像にお供え物をして手を合わせた後は、すかさず写真撮影。外壁はもちろん、内側もすべてイタリアの大理石で作られたこの寺院は、実に豪華絢爛。白い大理石とキンキラ金で、ヨーロッパの教会にいるような気分です。床には大理石で描かれた海、高い天井には宇宙が広がっている。壁のコンセントの蓋も大理石、スピーカーはBOSE製、なんともハイソ。ご利益を求めて連日タイ全土から大勢の参拝客がやってくるらしく、非常に儲かっている、もとい、潤ってるんですね。

子どもとお庭と市場めぐり

バンパコン川から吹く風が気持ちよい広い庭園では、子どもが大はしゃぎ。新寺院正面左脇の市場に出ると獲れたての魚介、それらで作ったホヤホヤ絶品トート・マン・プラー(魚のさつま揚げ)などが売られている。お菓子充実、野菜新鮮、チャチュンサオ名物マンゴーもごろごろ。このソートーン市場、毎日午後2時から暗くなるまで観光客と地元民でにぎわっているそうです。

無料駐車場前には、観光客向けお土産屋台が並び、カオ・ラーム(竹の筒でもち米をココナッツミルクで炊いたもの)やケークムー(豚の皮揚げ)など、帰りの車内でつまめそうな物が多く売られています。

買い食いしつつ、川で突き当たったら左手の「チュアンマー」レストランへ。川にせり出したテラス席で、新寺院に夕日が沈んでいくのを眺めながら、時々通るボートに子どもと手を振り、熱々の川魚料理をいただく。贅沢な誕生日、タンブンもお願い事もしたし、いい1年になりそうです。

場所
ワット・ソートーン
6時~18時
※半袖、半ズボン、スカート、クラッシュジーンズなど、肌の露出が多い服装は避けよう。(ただし、入り口でガウンを無料で貸してくれる)

行き方
1.モーターウェーバンパコン方面、チャチュンサオ下車
2.ランカムヘン通りを直進、突き当たりでスウィンタウォン通りに右折し、まっすぐ走ると寺院の看板あり
3.国鉄を利用する場合は、フアラムポーン駅から東線の11駅め、チャチュンサオ駅下車。61kmの距離を約2時間で走る。 料金は1等車57B、2等車30B、3等車13B。駅からはワット行きのソンテウが出ている

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