今回は車を持っている人やドライバー付きで移動できる駐在ファミリーに挑戦してほしい週末リゾートへのご案内です。
夫婦で労をねぎらい合ったり、子どもたちと自然に触れてみるのはどうでしょう。 たまにはスマホをオフにしてみるのもいいのでは?
【旅して書く係】Satoshi Kodama:週末フォトグラファーをやっています。
フアヒンから1時間で、自然美しい海沿いの田舎
真っ青な海を航行する漁船
バンコクから車で2時間ほど南下したところにある避暑地として有名なフアヒン。週末ともなると大勢の観光客で夜の歩行者天国は歩くのにも困るほど。
これではバンコクと大して変わらん! と思ったあなた、プランブリーをご存知だろうか?
プランブリーはフアヒンからさらに1 時間ほど南下する。高級ホテルや気軽に宿泊できるゲストハウスはところどころに見かけるものの、中心部を除いて、どこまでも続く青い海に小さな漁村が点在する程度で豊かな自然が残っているところだ。
漁村の一コマ
まだ不便な地だから、アクセスには車での移動がよい。滞在期間中は車があったほうが自由に動きやすいのでオススメだ。
マングローブの森林公園へ
求愛行為にいそがしい
バンコクから行くと、プランブリー中心部の手前にプランブリー森林公園がある。海辺まで迫った山々を望むことができ、マングローブ林の散策が楽しめる。
小道沿いのダイナミックにうねる木々やマングローブにしか生息していないエビ、カニ、トビハゼなどを間近で観察できるのは貴重な体験だ。日本では珍しいシオマネキもここで見ることができる。
小道は一周1時間程度。木陰に覆われて適度に日光を遮っているので、暑さはそれほど苦にはならない。
シーフードは外せない
今回はプランブリー森林公園から車で30 分ほど南下したところにあるエヴァソン・フアヒンに宿泊した。
ここのプールが素晴らしく、入ると海岸線とプールの境目がうまく見えなくなり、波の穏やかな海に浸かっているような錯覚に陥ってしまう。
そして海に来たからには外せないのがシーフード。フアヒンと比べてもかなり安いが、周辺の食堂の数は残念ながら多くはない。ホテルのレストランで食事するのも一考。
エヴァソンのビーチに面した「ザ・バー」では飲み物だけではなく、唸るほどおいしいタイ料理とイタリアンが楽しめる。メニューになくても代表的なタイ料理はオーダーすれば作ってくれるし、運が良ければシェフのオススメとして、獲れたての海の幸で作る料理も堪能できるのだ。
地元の朝を散策しよう
左:日の光をしっかり浴びて甘みが出てくる 右:朝焼けが美しいエヴァソンのプールサイド
プランブリーの東側は、水平線から昇る太陽が拝め、雨季でも比較的雨が少ない地域なので、朝日はかなりの確率で見られる。空が赤くなり始めるのを眺めていると、ぞくぞくしてきてエネルギーが湧いてきた。
この近所にあるスルメにするためのイカの加工場へ。早朝に沖合で獲れた新鮮なイカから内臓を取り除いて、天日干しする。聞いてみると、地元のおばちゃんたちが集まってそこでアルバイトをしているようだ。
綺麗に並べられたスルメを天日干しにするため、子供たちがそれを運ぶ。彼らがテキパキ作業を行う傍ら、野良犬や野良猫が眠たそうにこちらを見ていた。タイの日常の風景だ。昼間からのビールのお供用にいくつか購入してホテルに戻る。
人やモノであふれるホアヒン中心部も便利だが、いっそのこと、プランブリーでケータイの電源を切って、非日常の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか?
きっとLINEやFacebook のことなんか気にならなくなってしまうかもしれない。
宿泊
Evason Hua Hin
場所 9 Moo 5, Paknampran Beach, Pranburi, Prachuap Khirikhan
【Google Map】 12.388827, 99.996512
電話 0-2631-9777、0-3263-2111
料金 エヴァソン・ルーム2800B~
HP http://jp.sixsenses.com/evasonresorts/hua-hin/destination
食事どころ
The Bar
場所 Evason Hua Hin内
時間 10時~23時 無休
料金 ソフトドリング100B〜, アルコール200B〜, ピザ、スパゲティ300B〜、タイ料理アラカルト250B〜
見どころ
プランブリー森林公園 Pranburi Forest Park
場所 Moo 1 Tambol Pak Nam Pran Amphur Pran Buri, Prachuap Khirikhan
【Google Map】 12.415795, 99.985512
電話 08-9787-4812
時間 6時~18時 無休
料金 無料
注意点
【1】 プランブリー森林公園は暑いので、水分補給と日焼け対策を十分に。
【2】 スルメ加工場はスルメの匂いがかなりします。苦手な方は自己責任で。
【3】 日本人が周りにほとんどいないので英語かタイ語が必要。
おすすめタイムテーブル
【1日目】
9:00 バンコクを出発
13:00 プランブリー着、プランブリー森林公園でマングローブ林を散策
15:00 エヴァソン・フアヒン・リゾート&スパ着
18:00 夕涼みをしながらビールを楽しむ
19:30 ホテルにて夕食。波の音を聞きながら月明かりの下海岸線を散歩
22:00 就寝
【2日目】
5:30 朝焼けを見るために早起き。夜明け後、車でスルメの加工場がある海沿いに行く
9:00 朝食後、ホテルでまったり
12:00 ホテルチェックアウト
16:00 バンコク着
評価
【サバイバル度】 ★★★☆☆
【ローカル度】 ★★★★☆
【思わず長居度】 ★★★★★
【要なりきり度】 ★☆☆☆☆