ハラルフード市場にも影響
ダコのタイ人スタッフが気になったことを紹介する「あらいな?」。
今回は、経理Bから「偽装牛肉」について。
牛肉が好きという日本人の方は多いのではないでしょうか。そんな方に、注意していただきたいニュースがあります。偽装牛肉が出回っているというんです。
偽装の方法は、豚肉を牛の血のなかに浸すというもの。市場の屋台やフードトラック、さらにはネット上で販売されているようです。
チュラロンコン大学のハラール・サイエンス・センターでは、持ち込まれたサンプルを分析したところ70%が偽装牛肉。さらにオンラインで販売されているサンプルは100%が偽装牛肉であることが判明といいます。
タイに住む日本人のみなさん、ぜひ信頼できるところから買うようにしてくださいね。
ちなみに、7月29日には、偽装牛肉について協議が行われました。参加したのは、農業・協同組合省大臣、タイ国イスラム中央委員会、チュラロンコーン大学ハラール・サイエンス・センター、タイ・ムスリム貿易協会など。
参加メンバーをみると、イスラムに関する団体の名前が並んでいます。そう、イスラム法の下では豚肉を食べることは禁じられているからです。
厳密かつ緊急に対処しなければ、タイ国内に住むイスラム教徒に大きな影響を与えるだけではなく、タイの食品輸出や観光にも影響を与えます。
農業・協同組合省はハラルフードを推進する方針を掲げており、ハラルフードの市場規模は1000億バーツ以上ともいわれる成長をみせています。関係者の信頼を取り戻すためにも、組織的かつ緊急に偽装牛肉の問題に対処されなければなりません。