ちょっトリップ

遺跡再現パークと海とユネスコ推奨水上市場

サムットプラカーン県とサムットソンクラーム県、今回、バンコクの両隣にある2県をまたぐワンデートリップが楽しめたのは、
タイ人運転手さんのおかげ。次はあなたが日本からの客人と幸せな時間が過ごせますように。

 

【旅して書く係】 編集部KN
大企業の車(運転手付き)での遠出初。茨城からの親戚親子と日本からの親戚との三都の旅は車しかない

気付けば在バンコク8年目に突入。

常夏の日々の中でいろんな出会いもありますが、こと身内との関係については、日本にいる時よりこちらに来てからのほうがつながりを感じるようになりました。親族や親戚がたびたび遊びに来てくれ、チャオプラヤ一川を見ながらいろんな話をする。これは私にとって、バンコク生活の醍醐味のひとつです。

十年来のご無沙汰だった親戚親子が来ることになり、丸1日デートをすることになりました。彼らの希望を極力叶えたい。出てきたリクエストは、サムットプラ力一ン県の遺跡再現パーク「ムアン・ボラーン」とサムットソンクラーム県の水上マーケット「アムパワー」でした。バンコクの南隣にサムットプラカーン県、南西に1県挟んでサムットソンクラーム県。このコースを公共交通機関を使って1日で行くのは、うーん、無理でしょう。

そんなとき、ひょんなことから「それなら運転手付きで車を出してあげるよ」と、大手日系企業で働くバンコク赴任2年目のKさんがニンマリ笑ってくれました。

ポーズとるとる、ムアン・ボラーン

私は、事前に親戚親子、母かず子と娘ゆふ子の希望観光地をKさんに伝えていましたが、当日は会社のタイ人にタイ語で作ってもらった「行き方説明付きスケジュール表(p.40下)」を持っていきました。朝9時、これをKさんの運転手、オーさんに渡して出発。Kさん、親戚親子、オーさん、そして私の5人旅です。

するりと滑り出すオーさんの運転は、タクシーか運転の荒い友人の車にばかり乗っている私には夢のような後部座席でした。駐在員の人たちは、この空間でゆったり考え事をするのでしょうか。渋滞でも充実したときが過ごせそうですね。

約1時間後に着いたムアン・ボラーンには、広大な敷地128万mに116点のタイ国内の歴史的建造物が再現されています。園内は広いし、予定も詰まっているしで、Kさんの勧めで、自家用車で回ることにしました。これが正解、この日はとても暑かった。

チェンマイの建造物、守り神ナーガの前では「うわぁ~」と驚嘆の声をあげ、ナイスボディな女神と遭遇しては同じポーズを取ったり、肥えた僧侶の像を見ては「お父さん!」と手を振ったり。親子はとても楽しそうでした。うれしいなあ。私は3回目だったけれど、園内の水上マーケットで大好物のタイ菓子、力ノム・トゥアイの逸品を発見できました。

干潟ごはんとにぎやかレトロ通り

ムアン・ボラーンから2県またいでサムットソンクラーム県の干潟「ドーン・ホイロート」までの1時間30分は、ジャズやボサノバが車内にかかり、このうえなく快適な移動でした。母かず子はこっくりこっくり、娘ゆふ子と私は、ひそひそおしゃべりを続けていました。

遅めの昼食は海辺のシーフードレストラン「ルンカン」へ。こちらは貝ざんまい。もちろん現地の高級食材、ホイロート(マテ貝の仲間)はイチオシです。私は2回目でしたけど、これでもか、とビールとシーフードを食べつくしたのは初めてです。やっぱり今回もおいしかった。意外なところでラープ・ム一(豚ミンチ香草和え)がイケました。Kさんはじゃんじゃんビールを流し入れ、親子は時に歓声を上げ、時に火を噴き、新鮮さと辛さを楽しんでいました。よかったよかった。

ユネスコ推奨の水上マーケット「アムパワー」はここからすぐ。週末で混んでいたけれど、600mも続く町並みはレトロで、懐かしい物を流行の風に乗せて売っていました。Kさんと親子は、そぞろ歩きの途中でマッサージへ。私はひとりで民家のある裏路地を歩いて、アムパワーの日常の匂いを感じていました。

おかげさまの運転手さん

今回の旅を支えてくれた大きな要素はタイ人運転手のオーさん。困ったときは現地の人に聞いてくれたり、アムパワーでも、蛍狩りのクルーズ船を手配してくれたり。結局、とても混んでいて、蛍狩りの舟は予約がとれませんでしたが、物静かに微笑むオーさんがいてくれた旅は、自力で動く旅にはない、ゆっくりした時間の流れがありました。

細かい心配をしなくてすむ、おまかせの旅なのに自由がある、こういう1日は、日本から好奇心旺盛な家族や友人が来たときにいいもんですね。明らかにいつものダコ旅とは違いました。

私はバンコクに着いてからも、うっとりした気分が続いていたけれど、親子はホテルに着いても元気で、夜中にランナム通りの屋台で麺をすすっていました。

めでたし、めでたし。

 

ムアン・ボラーン

住所  296/1 Moo 7 Sukhumvit Rd. Samutprakarn
営業  8時~17時無休
入場料 外国人400B、タイ人250B、
園内の移動用乗り物料金:車の乗り入れ300B、レンタルサイクル50B、ゴルフ力一ト200B~
電話  0-2709-1644
HP   www.ancientsiam.com

 

アムパワー水上マーケット

住所 25Ampawa Samutsongkram
営業 金~日:12時~20時
電話 0-3475-1351
HP  www.amphawa.net

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