ちょっトリップ

ドライブを楽しみながら、パワースポットへ! ペッチャブリー県「カオ・ルアン洞窟寺院」

タイ映画のロケ地に憧れてワンデートリップ!

なかなか上級者向けに感じますが、エイヤッて出かけてみると、そこには感動のシーンが待っていることも少なくないんですよ。

今回はニコラス・ケイジの主演映画でラブシーンに使われていた洞窟へ。

次はあなたがパワーを授かれますように。

 

 

【旅して書く係】 マロニー 決断力と行動力は、自他共に認める早さで、日々発揮!

 

塩買って、猿と戯れ、ドライブ楽しんで

先日、バンコクに赴任してきたばかりの友人を囲んで鍋パーティしたときのこと、水炊きをタイスキの辛いタレでいただき、映画『バンコク・デンジャラス』を流し、歓迎しました。

 

唐辛子とパクチーの洗礼を受けた主賓が一言、「ここどこっ!?」。

 

画面に目をやればニコラス・ケイジとタイの女性が、仏像が立ち並ぶ洞窟めいた場所でデートをしている。

タイに長い私もいまだかつて見たことのない光景に好奇心が湧き上がり、ググってみると、どうやらペッチャブリー県にあるお寺らしい。

 

ということで、久しぶりに週末の国内観光をしてきました。

 

 

中心部から高速を西に向かい、チャオプラヤー川沿い名所を眺めながらさらに進み、地方特有の横幅のある国道35号を走っていると、沿道に露店がちらほら見えてきました。

 

車を停めてみると、店の奥に広がる塩田から採れた塩がずらっと並べられている。マッサージにも使えるかなと小さいパックを購入してみました。

 

サムットサーコーン、サムットソンクラームと2つの県を横断し、2時間弱でぺッチャブリー県に突入。

さっきまでのだだっ広い道から細い坂道に入ったと思ったら、目の前にいきなり猿の群れが。

人にも車にも動じることなく、背中を掻いたり、仲間と小突きあったりしている猿を避け向かった駐車場では、とうもろこしが餌用に売られており、彼らも観光に一役買っているようでした。ペッチャブリー県に入ってから30分ほどです。

 

猿達に見送られ、現国王在位60年を記念する白い建物を右手に寺へと繋がる道を歩き、

入り口を見下ろした瞬間思わず「ひーっ」。

 

感動より先に洞窟へ下る階段に唸り声が出ちゃいましたが、女性の皆さん、ヒールは厳禁ですよ!

 

パワースポットに大推薦!

 

場違いな踵音を響かせながらやっとの思いで洞窟内に辿り着くと、そこは幻想的な闇に何体もの仏像が鎮座する怪しい空間。自然が作り出した棚の至るところに、約200体もの大小の仏様が置かれています。

 

そして中央には太い陽光の柱が射し、「映画と一緒!」とふくらはぎが今にも痙攣しそうなのも忘れて光の中心に立てば、そのまま昇天しそうな神秘的な気持ちに包まれました。

 

これぞパワースポット、友人とかわるがわる携帯で撮影した写真は、光源をまともに受けたせいか、未知なる力が働いちゃったのか、どのショットも地面から体が浮いていました。

 

 

奥には金色の涅槃像があるのですが、タイの一般寺院と違い花やお線香を炊いて祈祷している人はいません。

そういやお坊さんの姿も見当たらず。勝手な想像ですが、こちらから祈らずともご利益をいただける、受身型のお寺なんでしょうかね~。

 

後に調べたところ、ラマ4世の家族がピクニックや瞑想に訪れた場所だったそうで、確かに宗教的な儀式をするというよりは、リセットや充電に良さそうな場所でした。

 

ヌメヌメと光る鋭利な鍾乳洞は、映画ではいかにも涼しげで長袖で行ったものの、歩き回っているうちにシャツが張り付くこと。冬は暖か、夏はひんやりな筈の鍾乳洞ですが、ここは湿度が勝っていました。

 

潮の香りに包まれた昼ごはん

さて帰り道、ペッチャブリー名物のお砂糖を使ったモーゲン(タイ風タロ芋プリン)やカノムチャン(タイ風ういろう)などのおやつは買えたものの、ランチが取れるようなレストランらしきものが見当たらない。

 

いよいよバンコクの標識が出てくるのではないかと思ったところに「タラート・タレータイ(タイ海鮮市場)」と書かれた看板が。車を停めると、潮の香りがしてきました。

 

この市場、ペッチャブリーを通過したサムットサーコーン県にあり、毎朝タイ湾に面した港にたくさんの魚介が届くのだそう。クローントゥーイ市場と並んでお隣バンコクの台所と呼ばれていて、奥には業者用、手前には一般の人も楽しめる市場が広がっていました。

 

 

獲れたての魚、エビ、カニをそのまま調理してもらえるレストランは、さながら築地市場の鮨屋といったところでしょうか。洞窟探索で空っぽになった胃袋を、トムヤムクン、プーパッポンカリーなど新鮮なシーフードで満たしました。

 

市場ご飯と言えばうまい、早い、安いですが、これほど贅沢な3拍子に、タイ新参者も古巣も揃って「タイって最高だよね」とにんまり。

 

精神的にも肉体的にも大変満たされた週末となりました。

 

見どころ

カオ・ルアン洞窟寺院

場所 Khao Wang Rd.Thong Chai, Phetchaburi

時間 月~金:9時~16時、土日:9時~17時

料金 無料

 

行き方

ロット・トゥー(乗り合いバン):

戦勝記念塔から乗車し、カオ・ワン寺院前で下車。

片道100B、約2時間。ここに停車しているロット・レーンと呼ばれるミニバスと交渉し洞窟へ。約100~200B。

自家用車:

4号線(ペッチャカセーム通り)を西南にひた走り、ペッチャブリー県に入って30kmほど行くとカオ・ワン寺院へ。

そこから5kmほど北上する。

 

お食事どころ

ポンパン・ファーム

場所 タラート・タレータイ内

時間 7時~19時 無休

電話 08-1801-8374

料金トムヤムクン80B、カニチャーハン150B、エビのバジル炒め120B、プーパッポンカリー350B(時価)など

 

【ローカル度】★★★★☆

行った日はタイ人のみだったけど『バンコク・デンジャラス』を観て来る外国人もいそう

【パワスポ度】★★★★★

不思議な力溢れる異空間でリフレッシュできる

【天気左右度】★★☆☆☆

雨の場合は光線が見れない可能性あり。

意外と暑いので涼しめな服装で。ただし寺院なので露出は控えめに

【穴場度】★★★★★

人に自慢したくなるスポットです

 

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