溺愛、ピンク麺
フェイスブックを見ていると、以前自分が書いた過去記事のお知らせが突然来ますよね。そこに現れるのは、ピンク色スープのタイの麺。イェンタフォーの投稿ばかりしているさっちぃです。
そんな大好き過ぎて依存症状態の大好物を一度もこのコラムでスクープしていない驚愕の事実に気付き慌てて書いています。
イェンタフォーをご存知ない方でも一度はフードコート辺りで目にされてると思います。タイの麺料理の一種で、ショッキングピンクのドギツイ色のスープに、レバーのような血の凝固したやつが浮かんでいる、なかなかSFチックなビジュアルのアレです。
太麺のセンヤイで食べることが多く、具にはイカが入るのでイカ足がニョロリと本当にグロテスクに感じたり感じなかったり。
さっちぃも昔はあらゆるクイティアオ屋に行くも、結局バミー・ナームが一番おいしいと思ってた冒険ゼロタイプでした。
鉄欠乏性貧血の救世主
でも、タイ人の友人が「私、貧血だから血を食べるの」と言いながらイェンタフォー食べる姿を見て、万年鉄欠乏性貧血オンナのさっちぃは「ハッ!」と惹きつけられたワケです。
ピンクのスープは紅腐乳という、豆腐を発酵させたものから来る色ですから、発酵スープと血の凝固したやつの組み合わせは、お疲れ女子の救世主ではないかと推したい。
味がまた良いのです。甘辛酸っぱい、そしてニンニク風味‼それが一気に喉を駆け抜ける瞬間、私の脳内からは確実に快楽物質ドーパミンが放出してます。食べている間の5分間は完全なる愉悦の時間。意識は昇天ゾーンに入り、気分は無敵。もう完全にアホです。中毒です。
トンローの名店「セーウ」に一番よく行きますが、スクムビット通りソイ49のパクソイそばにある「タンメン(東明)」も辛めでオススメ。エンポリアムのフードコートは、ルークチンが豪華だったりハート型だったりとフォトジェニックです。
書いてる今も食べたくてそわそわ。大好きフードの存在はタイ生活を支える大事な戦友です。
文・イラスト/駐妻探偵4号帰ってきたさっちぃ