「ザ・駐妻」のための店!?
友人にとても上品で美しい人がいます。タイ語学校で知り合い、すっかり仲良くなりました。セレブ感たっぷりの「ザ・駐妻」。
庶民派さっちぃとは正反対な彼女なのですが、その見た目のキラキラ感とは対照的な趣味をお持ちです。それは「プロレス鑑賞」なんだとか。女性でプロレスファン、珍しいですね。確かにさっちぃ世代は、プロレスはテレビのゴールデンタイムでしたから、気持ちは分かります。
そんな彼女、バンコク駐妻生活中は趣味共有の仲間も見つからず、地味にひとり鑑賞に甘んじていたそうですが、今年、そんな彼女のため(?)プロムポンにプロレス鑑賞できるお店が登場したそうです。そりゃあ、よかった。
で、さっそく連れてっていただきました。その名も「長ちゃん」。お察しのとおり伝説レスラーの長州力からとったお名前です。
心のゴングが鳴る
エンポリアムそばのターミナルビル2階。そう、意外と駐妻の生活圏の目と鼻の先にあるという衝撃のロケーションです。外観はスタイリッシュな黒一色。一歩、入った瞬間、視界に飛び込む壁一面ギッシリのプロレスポスター!
それだけではありません、店内のリングに入場して、着席。店長さんがリング入場を手助けしてくれます。って、コワいですか?主婦が足を踏み入れてはイケない世界なんちゃう? って(笑)。全然大丈夫です! 子連れでも大丈夫です! ワザかけられません! 意外と、優しい空間でした。
プロレス知識皆無のさっちぃのようなお客には店長さんが必死に説明してくださいます。プロレスへの愛であふれ、感動すら覚えてしまいました。生ビール、エンポリにあるスタバのカフェオレよりも安いんです。
だれしも心の中にある「これ大好き♡」を極める勇気、大事ですね。今を生き抜くエネルギーになると知りました。さっちぃの大好きって何だったかな? ちょっと忘れていたかも。そんなことを、こちらで考えさせられました。心のゴングが鳴りましたよ。
文・イラスト/駐妻探偵4号帰ってきたさっちぃ、写真/ひろみ