編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
(前略)私はフリーランス翻訳者です。(中略)バンコクの翻訳会社から2014年~2016年分の翻訳料を払ってもらえない状態で困っています。
すでに弁護士に依頼し、この会社宛てに督促状を送りましたが無視されています。(中略) 未払いの仕事をした期間は、私のビザが学生ビザだったことがネックになるかもしれないと弁護士に言われました。
(中略)裁判を起こすとした場合、問題の支払い期間に学生ビザであったことは不利になりますか?(中略)もしくは、裁判を起こさない方向で、この問題を解決する方法はあるでしょうか?(匿名希望)
ブンからの回答
労働許可なしで働いた場合、雇用側は最高80万Bの罰金。被雇用側は最高5年の禁固刑か1回2000B~10万Bの罰金、もしくは両方です。
翻訳会社は「払ってもいいけど、払うとあなたが学生ビザで労働許可なしで収入を得たことが証明されるよ」と主張し「そうすれば労働局経由で捕まる可能性があるんだよ」と脅すでしょう。
あなたはあなたで「翻訳会社は労働許可証を発行せず私に仕事をやらせたから80万Bの罰金よ。それより私に報酬を払った方がいいでしょう」と主張するとします。すると翻訳会社は「だからお金を払わないの。お金を払ったら労働許可証なしで仕事をさせたと認めたことになる」となり、平行線。
裁判で勝訴する可能性はあります。学生ビザをとってくれた学校に、就学中のアルバイトを認める規定があったかどうかです。
(以下、編集部日本人から)払ってくれなければダコに意見広告を出したり、SNSで広告をつけて白日のもとに晒し、その翻訳会社の社会的評価を落とすと通告するのも手では。刺し違えるのです。
ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.th まで匿名で