今号の読者からのご相談
(前略)タイ社会ならではの回答に敬意を払い読んでいます。
さて、会社の扉を開けて中に入った途端、どんよりと暗そうなところと明るさに満ちているところ、萎縮しているところと覇気に溢れているところがあります。
日本でも同様ですが、ブンさんが理想とする会社や社員の採用のコツ、チームワークのはぐくみ方についてアドバイス願えませんでしょうか。(駐在員から独立した辰)
ブンからの回答
理想とする会社
会社って一歩入るとその雰囲気が伝わってきますよね。わたしがダコで大事にしているのはひとつだけ。事に当たっては社員全員で協力すること。ほかの社員が困っていたら助けること。これだけです。
旅行好きなら採用
社員を雇うときにじっと心の目で観察しているのは(笑)、
①そのポジションとして知識や経験があるか。②ほかのスタッフや取り引き先とのコミュニケーション能力に問題はないか。③チアリーダーのように会社の雰囲気を明るく盛り上げてくれる人か。④旅行好きかどうか。⑤田舎があるかどうかです。
④は旅行を繰り返していると予期しない問題に遭遇することがままあります。ですので旅行好きはトラブル解決能力が高いと判断しています。
⑤はバンコクの親元から通っているタイ人に比べて、我慢強い。勇気がある。自分に自信がある。というのが私の見立てです。
人間関係修復のために
タイ人の人心掌握でとても重要だと思っていることは、
①上司が部下に対して尊大な態度をとらない。②会社は社員の幸福を願う。③プライベートでも仕事でもやっかいな問題を相談されたら親身になって聞いて解決に結びつけてあげること。④食事や誕生会、社員旅行など、仕事以外に会社のみんなが集まって楽しむ機会を積極的に設けること。
そうすると社員同士の人間関係がもつれても比較的簡単に修復できます。
以上はすべて私の長ーい会社勤め経験から得たことです。
ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.th まで匿名で