繰り返すトンデモ・カット
息子の月イチ散髪、安定の場所を見つけました。それは、エカマイのメジャー・シネプレックスの2階にある、タイ人美容院「チョートーン・サロン」。
日本人向けの散髪屋はバンコクにもたくさんありますが、ほとんどがプロムポンに集中してます。さすがに往復にタクシー代をかけてまでは行けません。男子の散髪は「近い、早い、安い」が求められますよね、お母さま方。
近くのお店で済ませたい!そんなさっちぃ母さんとその息子、かつては安さばかりを求めて近所のローカル店に行くも、毎度トンデモ仕上がりの大失敗を繰り返しておりました。息子がまだ小さいうちはそれでもよかったのですが、今や12歳、お年頃です。
BTSトンロー駅構内の120Bカットに行くも、金正恩総書記のようなカリアゲ君になってしまった日には、母の胸も大変痛みました。
しかし、誤解なきよう!ローカルがいけないのではありません。タイの健全な男子生徒は、日本人にはちょっと驚くカリアゲ君ヘアが学生のお決まりになってるんです。
ですから、悪意ではなく、お店側の親切心で、さっちぃがどんなイケメンのイメージ写真を持っていこうが、最後はカリアゲ君になってしまう悲劇の結末が待っているのは、タイの方の深い親心だと今では理解しています。
オカマちゃん、隠れた名店
……ですが、例外があるのを発見。そうなんです、オカマちゃんがカットすると、カリアゲ君にならない。息子曰く、何も説明しなくても、細かい仕上げまでこだわって毎回爽やか男子に変身させてくれるそう。
彼女たちが「イケテル♡」と思う仕上がりという訳ですね。冒頭に名前を挙げたお店も常時、ミッツマングローブさん風な大柄セクシー・オカマちゃんが迎えてくださいます。ちなみにほかの女性店員は全員顔が一緒という家族経営。
みなさまのご近所にも隠れた名店(隠れたオカマ)があるかもしれません。
文・イラスト/駐妻探偵4号帰ってきたさっちぃ