今号の読者からのご相談
(前略)職種は日系企業が開発した商品のPRです。どうしてもがまんならず解決の糸口もみえないので相談します。ブンさん、私の気持ちを静めてくださいますようお願いします。
それはここ数年で世の中に伸してきたSNSというものの就業時間中における存在です。
私もアカウントを持っていますが、タイ人従業員らのSNS利用はもう、中毒なのです。注意するとやめますが、中毒だからすぐ手を出します。SNSが引き金になり、ゲームにうつつをぬかすばかりか、堂々とドラマや映画をみているものもいる始末(私が後ろでマムシのような表情をしてその従業員の後頭部を睨みつけているというのに)。
(中略)職種柄、SNSを利用することもあるので、就業時間は利用禁止とするわけにもゆかず、さりとてタイ人社員の仕事ぶりは「きょうは帰って明日やる」なのですよ、ブンさん。(金太郎)
ブンからの回答
判例を見せ誓約書にサイン
10分で終わる仕事が1日かかることもあるそうですね。それはその社員ときっちり面談して、遅い理由は①知識がないからか。②ほかの仕事があるからか。をはっきりさせ、③仕事を依頼するときには「あとどのぐらいで上げてほしい」と言葉を添えればかなり改善されると思いますよ。
それでも改善されなければ、オンラインテレビを見ている現場を押さえ、誓約書にサインさせます。誓約の内容は「オンラインテレビを観て頼んだ仕事をしていない。1年以内にまたやったら即刻解雇する」で即解雇できます。この種の裁判では雇用側が勝った判例がたくさんありますので、サインさせるとき、判例を見せるのも効果的です。ただし勤務期間に応じた退職金は払わなければいけません。
仕事の段取りや目標を共有
さて、時代は常に技術革新の波に揉まれます。年配の方の知恵や経験に若者のテクノロジーを駆使する力をうまく融合させるために、目標ややり方、期待する結果は共有してくださいね。
ところで私も就業時間中、こっそりとSNSを見ています。
ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.th まで匿名で