男と女の学際研究 ~現役学者が微笑みの国を考察!~
5人の現役研究者が「日本男とタイ女」をテーマに、いろいろな角度から考察する連載コラムです。
環境工学 岡寺 智大
前回、日本男はタイでモテなくなっているようだというコラムを書かせて頂きました。その際に、「タイ女の初婚者数」を指標としたのですが、それに対して、「初婚だからタイで出会ったとは限らないのでは?(日本留学中や旅行中に知り合って結婚に至るケースもあるのでは?)」というごもっともなご質問を頂きました。そこで、今回は、そのあたりを掘り下げてみたいと思います。
初来日&配偶者の入国数を調べてみる
現地在住のタイ女と入籍すると、一緒に暮らすために、タイ女を日本へ呼び寄せる手続きに入るというのが一般的かと思います。
そのために、配偶者等の在留資格(配偶者ビザ)を取得する手続きに進む事となりますが、配偶者ビザ取得者の出入国は入国管理局で管理されており、その中に新規入国外国人のみを対象とした情報が公開されています。
当然ながら、初めて来日した外国人にとって日本男との出会いの場は、海外でしかありえません。そこで、「初めての来日で、しかも日本人の配偶者であるタイ人」の入国者数の推移を見てみます。

統計によれば、2006~2014年にかけて年間504~792名が入国しています。本数値はタイ男も含まれますが、日本人と結ばれたタイ人の95~97%はタイ女ですので、毎年488~758名のタイ女が日本男の配偶者として初来日していると推計されます(図中青線)。その推移を見ると、総じて減少傾向にはありますが、2010年以降は増加傾向にあると考えられます。
また、日本男・初婚タイ女の婚姻件数に占める割合を求めますと、2006年は64%と低い値を示していますが、それ以降は72%~92%と高水準で推移しています(図中棒グラフ)。また、2010年以降は増加傾向にあり、タイで出会い結婚して、日本で伴侶と共に暮らすタイ女が増えているようです。
以上を俯瞰すると、全体的に日本男がタイでモテなくなっているという傾向に変わりはないものの、2010年以降は必ずしもそうとは言えず、むしろ、タイで見初めたタイ女を日本で幸せにする日本男が増えているという結果になりそうです。








