今号の読者からのご相談
(前略)日本食レストランを細く長く経営しています。弊社の定年は55歳と定めていますが、今年定年を迎えたスタッフに退職金を払おうと思っていますが、いくらが相場なのでしょうか。また退職の時期はいつ頃まで認められるのでしょうか。スタッフは12年間、しっかり働いてくれました。よろしくお願いします。(八)
ブンからの回答
ほとんど55歳か60歳
退職金は労働者保護法で定められたものと社会保険の退職金のふたつがあります。
まず、退職の時期ですが、労働者保護法では
1)会社の定款に明記していなければ退職させる必要はない。
2)会社の定款に定める退職の時期は会社が勝手に決めていい。
3)労働局に聞いてみました。退職の時期は55歳か60歳と定めている会社がほとんど。
10年以上勤続で10カ月
次に退職金の額です。会社側から退職を依頼する場合、会社が払う金額は以下です。
1)勤続年数10年以上であれば最終給与額の10カ月。
2)6年以上10カ月未満であれば8カ月。
3)3年以上6年未満で6カ月。
4)1年以上3年未満で3カ月。
それに加えて毎月支払っている社会保険が支給されます。
15年以上払い続けていると3000B〜が死ぬまで毎月支給されますし、遺族には3万B〜が一括で支払われます。
15年未満ですと一括で1500B x 収めた月数が一括で入ります。
4万Bなら61万B
仮に最終給料が4万Bであれば、会社から40万B(12年勤続でも10カ月分)の退職金と社会保険事務所から1500 x 12年 x 12カ月=約21万6000Bが交付されます。
計約61万Bです。
(編注:社会保障が発足した当初は納めていた金額が低かったので、その場合、受取額も目減りします。しかし、交付金額に利息もつきます。それで額には「約」と書いています)
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