今号の読者からのご相談
(前略)タイ人が雨が降るとビニール袋を頭にかぶるのを、よく見てまして、タイ人の習性というか、習慣と思っていました。
たまたま屋台で夕飯を食べていたら雨が降ってきたので、一緒にご飯をしていた彼氏に話したところ「あれは5~7年前、国が発した命令だ。あちこちの工事などで空気が汚れているから頭だけは汚い雨から守るよう命令が出たんだ」と言われました。(中略)ブンさん真実は?(夏)
ブンからの回答
頭蓋骨に雨で風邪
それはタイ人の習慣というより、性(さが)です。国の命令ではありません。
私自身のことで恐縮ですが、赤ん坊の時から父母に「薄い頭蓋骨に雨があたると風邪をひくぞー」と脅されて育てられました。たぶん大方の頭蓋骨が薄かったタイ人(笑)は、親に脅されていたはずです。
ぶよぶよの頭を守れ
幼児はまだ頭蓋骨のパーツがしっかり組み合わさっていないので、ぶよぶよと柔らかかったり凹んでいます。
ここは大切な場所です。熱くされたり、冷やされたり、家の中のテーブルや柱の角や表の看板に頭をぶつけても大事ないようにできるだけ幼児には帽子を被せます。
新聞は濡れる
なぜ買い物のビニール袋かですか? 取っ手の部分をちょうど耳にかけられるからに決まっているじゃありませんか(笑)。いいえ、違います。突然の雨を、新聞や雑誌で防いでいても頭に沁みてくるからです。ビニールなら水を弾きますから。
雨が降ると風邪をひく
それからですね。雨が近くなって風が吹くとウィルスが舞い上がり風邪に感染する可能性が高くなります。
雨で頭が濡れると鼻の温度が1~2℃下がるんですよ。それで鼻がぐすぐすとなる。これが、雨と風邪の相関関係です。だから完全防備のためにビニールをかぶるのです。
傘? スコールや強風だったらビニール袋の方が役立ちます。真実は風邪の予防ですね。
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