ご飯を丼で食べる「丼物」「丼飯」は、日本人にとってのソウルフードとも言えますが、その歴史は意外に浅く、江戸時代の大衆食堂が始まりとされています。せっかちな江戸っ子にピッタリだったようで、ファストフードのハシリといえるでしょう。たとえ品がないとも言われようとも、ご飯をガツガツとかきこむとパワーが湧いてきます。
タイのぶっかけ飯(カオゲーン)にも似ていますが、何種類かの料理を載せるのではなく、親子丼、天丼、海鮮丼など、一つの料理をじっくり楽しむのが一般的です。一つ一つの食材のおいしさを味わうとともに、ご飯と混じりあった時のハーモニーを楽しめるのが魅力です。
そぼろ丼は、汁けが少ないので、お弁当によく使われます。そぼろとは、肉やエビ、豆腐や卵などを細かくした状態のもので、ちょっと甘めがおいしいですね。
<材料> 2人分
鶏肉 160g
卵 1個
ニンジン 30g
シメジ 40g
キヌサヤ 40g
照り焼きのたれ 大さじ5~6杯
ゴマ油 少々
塩 少々
白ゴマ 少々
ご飯 2杯
<作り方>
(1)鶏肉を細かく切って、ゴマ油で炒め、照焼のたれで味をつけます。
(2)卵は塩少々を加えて薄焼き卵を作り、千切りにします。
(3)ニンジンは細く切ってから軽く茹で、キヌサヤは茹でてから斜めに細切りにします。シメジは大きければ細く切って茹でます。それぞれゴマ油と塩で軽く味をつけ、白ゴマをふります。
(4)どんぶりにご飯を盛り、鶏肉、卵、シメジ、ニンジン、キノコを盛り付けます。
\ ポイント /
ヤマモリの照焼のたれで鶏肉をしっかり味付けして、野菜類は軽く味をつけるだけでいいでしょう。照り焼きのたれとご飯の相性のよさがわかったら、いろんな照り焼き丼に挑戦したくなります。いかにも手間をかけたように見えて、実は簡単で栄養バランスもしっかりという丼物は、作る人にも食べる人にも元気を与えてくれそうです。