日本にしょうゆがなかったら? 和食が世界無形文化遺産に登録されることはなかったかもしれません。そんなことを考えることもないほど、日本人にとって身近で重要な調味料です。ところが海外に住むとこの問題に直面することがあります。私がタイに住み始めた頃は、日本のしょうゆは高くて手が出ず、ちょっと違うと思いながらタイしょうゆ(シーイウ)を使っていました。
そんなタイで20年ほど前に日本の味を守ったしょうゆを作り、販売を始めた会社がありました。それがヤマモリです。私はタイに来るまで存じませんでしたが、120年余りの歴史がある三重では有名なしょうゆメーカーです。現在、タイで和食を気軽に食べられるのは、ヤマモリがタイの和食文化を支えてきたおかげといっても過言ではありません。一般消費者向けだけでなく、加工食品やレストランなどで利用され、タイでは圧倒的なシェアを誇っています。ヤマモリを知らない方でもどこかでお世話になっているでしょう。
「タイの食文化を日本へ、日本の食文化をタイへ」というヤマモリの思いが、今、多くの商品として形になっています。しょうゆだけでもいろいろあるものですね。これからそんな商品の楽しみ方をシリーズでお伝えします!
(ヤマモリ提供)