強力な磁場を発生させる装置の開発にタイ政府総合科学院が成功し、9月から実証実験を始めている。海底の磁場を変化させ、台風の勢力を弱めることで洪水被害を未然に防ぐなど今後さまざまな活用が期待される。
強磁場発生装置「メーレック」は、50センチ四方・合計300個からなる金属製装置。これらを10キロ間隔で海底に設置して地磁気に変化を起こすことで、海流の向きや温度を自在に調整できるようになるという。
海水に干渉できれば、海上に発生する台風の勢力や進路をコントロールすることも可能になり、洪水対策にもつながる。2013年以来ラヨーン県・サメット島にある科学院研究所内で建設が進められてきた。
研究所があるラヨーン県・サメット島
9月からはタイランド湾の海底に装置を沈め、継続的に地磁気に干渉する実証実験を進めているが、台風に及ぼす効果については来夏以降を待つ必要があるという。
メーレックについては800億Bという莫大な研究予算を投じたことから、マスコミによる「非科学的」「税金の無駄遣い」との批判も多かった。
だが実験初日、誤って宇宙空間に向けて発生させた磁場に引き寄せられた火球がバンコク上空に現れたことにより、想定外のかたちでその実力を証明した。
研究を主導してきた総合科学院のウッガバート院長は「調整さえ完璧なら、例えば新聞社に火球を落とすこともできるだろう」と話す。最近ではテレビや新聞も「タイ国民の希望」として好意的に報道することが増え、かつてのような批判は沈静化している。
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