スクムビットの人気店も嫌いじゃないけれど、日本人がほとんど来ないような郊外のパブやバーの方が好きな私F。昨日の夜はラップラオ通りはチョークチャイ4の「People On Pause Cafe'」という店に、タクシー飛ばして行ってきました。戦勝記念塔から片道120Bです。
ダコでは昨年チョークチャイ4を特集していますが、特集にこのお店は載っていません。なぜなら、この店は教えたくなかったから……ではなくて、単に3カ月前にオープンしたばかりの新顔だからです。
このお店はタイの人気ロックバンドにして、個人的に「一番ライブを楽しんでやってるバンド」に認定しているZEALのボーカルPex(ペック。日本風にPekkuとつづる場合もあり)がほかのミュージシャンたちと共同でオープンしたカフェバーです。
ちなみにZEALの代表曲はこんな感じ。けっこう前の曲ですがかなりヒットしたので、タイに長く住んでいる人はきっと聴いたことがあるんじゃないでしょうか。
僕は日本人の友達(現在日本在住)がこのPexと親友ということもあって、何度も会って仲良くしてもらっているという関係。知り合ってからたぶん10年近く経っているんじゃないでしょうか? そんな彼がお店をオープンしたと聞いて前から行ってみたかったのですが、なにせ郊外にひとりで行くのはちょっと寂しい。
そんな折、共通の友人が日本から遊びに来ることになり、これはいい機会とこの店で再開することになりました。
店があるのはチョークチャイ4をぐいっと入ってしばらく行ってからぐぐっと左に曲がってさらに行った右手。住所でいうと、「ラップラオ-ワンヒン・ソイ8」という場所です。
閑静な住宅街というと聞こえはいいですが、夜遅くに行くと周りに開いている店がないため真っ暗すぎて軽く引くような立地。こんな所に夜遅くまでおしゃれなカフェバーが開いていて、西洋料理とかスイーツ、クラフトビールなんかが楽しめるようになるなんて、住民的にはかなりうれしいんじゃないでしょうか。僕の住むランナムにもこういう店が欲しいです。
木の温かみを生かした店内。食事するのにもいいし、飲みながら駄弁るのにもいい。店内の端っこにはノートパソコンを持ち込んで作業するのに向いたカウンター席なんかもあります。
ここの売りは冷蔵庫にずらりと揃えた各国のクラフトビール。日本の地ビール「常陸野ネストビール」も置いてあります。ここに並んでいるほかに、樽出しのドラフトビールも数種類。
今回は適当に3種類ほど飲んだのですが、一番ハマったのがこのデュベルというベルギービール。程よい酸味が飲みやすかったです。
そしてこの店の面白いところはなんといってもアコースティックな生演奏。ミュージシャンがオーナーなので、この点については間違いないわけです。
オーナー二人による生演奏タイム。左がPexです。右はプラモートといって、彼も歌手なのですが、単に歌がうまいだけでなくて芸達者。軽妙なトークを合間に挟んだり、即興で人気の曲を面白い替え歌にして歌ったり、客いじりをしたりと飽きさせません。
この日は閉店1時間半前にお店に滑り込んだのですが、入れ替わり立ち替わり、結局3組くらいのライブを楽しみつつ飲むことができました。閉店後にやって来る友達がいたりして、この日は24時閉店のはずが、シャッターガラガラ後も居座って、午前2時くらいまで旧交を温めることができたのでした。(F)