観光地としてはまだまだ知名度の低いチャンタブリーの新たな魅力を発掘するため、ダコ編集部にインターシップにやってきた大学生の田中さおりさんが、タイ国政府観光庁のプレスツアーに同行することに。バンコクから片道4時間のドライブを経て、2日間足の赴くがまま多彩なアクティビティを楽しんで来たようです!
「ホームステイ」から見える夕暮れ時の空と海
【旅して書く係】田中さおり/文章を書くことと音楽が大好きな大学生です!
タイ最大のカトリック教会での貴重なご縁
とってもかわいらしい教会内
300年の歴史があるという古町「ザ・チャンタブン・ウォーターフロント」に到着。このコミュニティにはタイ人だけでなく中国人やベトナム人も住んでいたそうで、点在する神社や寺院などの宗教施設にその名残がうかがえます。
そして、ここにはタイ最大の教会である「メアリー・イマキュレット・コンセプション・カテドラル・オブ・チャンタブリー」もあります。18世紀からベトナム人カトリック教徒たちが移り住んでいたこの地に、度重なる建設工事の末20世紀初頭に教会が完成しました。教会内部のベイビーピンクの壁色がかわいらしくて、今まで訪れてきた教会とは違った雰囲気です。
偶然にもこの日は9月8日、聖母マリアの誕生日だったのでお願いごとをすることに。マリア様、私に留学資金をお恵み下さい……。
宝石の研磨に大苦戦
その後まさかのプレゼント
「バーン・ロイ・シップ・カーオ」という宝石店では宝石の研磨を体験したのですが、あまりにも私の手際が悪すぎたためにお店の方が代わりに作業をして下さいました。高速回転するろくろのような機械を使って磨いていく職人の業をただただ拝見していると、なんと完成品をプレゼントされました! しかもそれがイエローサファイアとのこと。小学校の時に流行った天然石しか持っていなかった私にとって初の高級ジュエリー。まさかタイでゲットできるとは。
一面のカセットテープ
宝石店の後に「ターマージャン」という、レストランとホテルを兼ねたお店で一休みしました。ここの音楽をテーマとしたインテリアが、音楽好きの私の心にヒット。シンディ・ローパーやカーディガンズのボサノバ風カバーが流れる素敵な店内です。入り口にはエルヴィスやタイ人歌手のものにまざって、70年代新御三家を思わせる日本人歌手のレコードが。ライブスペースにはドラムやウッドベースが置いてあり、壁一面のカセットテープのインテリアもおしゃれでした。
「ホームステイ」で
現地の人々の生活を体験
場所を移しこの日宿泊したのは「ボートハウス・レームシン・ホームステイ」。宿泊施設としてのホームステイという存在は初耳でした。現地の方の生活を体験できるという、コンセプトは海外留学のホームステイと同じです。
晩ごはんは、カニやエビ、イカなどのシーフードとデザートのランブータン。この果物がまたほのかに甘くてまあ絶品! 実は今まで見たことも聞いたこともありませんでしたが、はまりにはまって6個も頂いてしまいました。バンコクで売られているものとは比べられないほどチャンタブリーのものの方がおいしいそうです。
翌日、水産加工工場を訪問。こちらでルークチン(フィッシュボール)作りを体験しました。手を水で濡らし、利き手と逆の手で多めにすり身を掴んで軽く握りながら上から出てくる丸くなったすり身をスプーンですくいます。専用の機械がなかった頃に行われていた方法だそうです。
ボートに乗っての漁業の見学途中、ライオン岩と呼ばれる岩を発見しました。その名の通り横たわったライオンに見える岩で、この一帯が「カオ・レームシン(ライオン岬の丘)」と呼ばれる所以にもなっています。
初めて作ったタイ料理 香辛料たっぷりです
再び施設へ戻って昼ごはん。料理をろくにしたことがない私ですが「材料を入れて炒めるだけだから」と先ほどのフィッシュボールを使ったタイ料理「パット・チャー・ルークチン・プラークラーイ」作りに初挑戦しました! 香辛料を入れる度に咳込んだりくしゃみしたり、大変でしたが無事完成。
お味は……うーむ、辛い(笑)! やっぱりまだまだ辛さには慣れません。
初の日本人宿泊客ということで施設のノートに日本語でメッセージを書いた後、いよいよバンコクへ帰ります。
絶景を見ながら旅をふりかえる
ワインディング・ロード
帰りの道中、「ノーン・ナーンパヤー・ビュー・ポイント」へ立ち寄ることに。眼下に臨む曲がりくねった道路を見ながら、シェリル・クロウの「エヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード」を思い出しました。まだ始まったばかりの人生。それでも大変なことも多いけれど、何が起こるか分かったものじゃないな~、不思議なご縁でここに来させてもらったんだな~と。同行した観光庁の方や地元の方、そしてチャンタブリーとの出会いに感謝しながら旅を締めくくったのでした。
周辺マップ
見どころ
メアリー・イマキュレット・コンセプション・カテドラル・オブ・チャンタブリー
住所:110 Moo 5, Tambon Chanthanimit, Chanthaburi
電話:03-9311-578
時間:月~土:8時半~12時、13時~16時半、日:13時~16時半
Web:www.cathedralchan.or.th
バーン・ロイ・シップ・カーオ
住所:119 Sukapiban Rd., Wat Mai , Muang, Chanthaburi
電話:03-9323-118
時間:10時~16時 無休
食事どころ
ターマージャン・レストラン
住所:248 Sukhapiban Rd., Tambon Wat Mai, Amphoe Muang, Chanthaburi
電話:0-39311-977, 09-8968-6111, 09-8935-5588
時間:7時~23時 無休
料金:カオパッド・ガークムー95B、トムヤムクン145B
FB:www.facebook.com/tamajunhotel
宿泊
ボートハウス・レームシン・ホームステイ
住所:99/3 Khao Laem Sing Forest Park, Amphoe Laem Sing, Chanthaburi
電話:08-6666-5423
時間:チェックイン12時~、チェックアウト14時
料金:1泊1500B~
Web:www.laemsing.in.th
FB:www.facebook.com/homestayth
行き方:チャンタブリー中心地から車で約40分
タイムテーブル
1日目
08:00 タイ国政府観光庁に集合
08:30 Wi-Fi付きの豪華なバンに乗って出発
12:00 チャンタブリーに到着
14:00 教会を訪問
14:30 「ザ・チャンタブン・ウォーターフロント」を散策
15:20 宝石屋さんで研磨体験
16:10 「ターマジャーン」で休憩
18:15 宿泊所へ到着
19:30 「ホームステイ」にて夕食
21:00 部屋へ戻り就寝
2日目
09:00 水産加工工場にてフィッシュボール作りあたりを散策
10:30 漁業の見学ライオン岩を発見
12:00 「ホームステイ」にて手作りタイ料理と捕った魚の昼食
13:50 展望台に到着
14:10 バンコクに向けて出発
19:00 タイ国政府観光庁到着
評価
新地開拓度/★★★★☆
歴史の勉強度/★★★☆☆
シーフード度/★★★★★