「マー・ガーン・クルアイ」はバナナの葉柄で作った馬にまたがって走る競技
シンガポールで開催された第28回東南アジア競技大会(SEAゲームズ)は、大会28日目、マー・ガーン・クルアイ400m決勝でタイのプラーイ・プーカオトーン選手が世界新記録を更新し、8大会連続の優勝を収めた。
マー・ガーン・クルアイはバナナの葉柄(ようへい)で作ったほうきのような馬にまたがって走る陸上競技。特にタイでの人気が高く、予選でも出場選手78人中75人がタイ人だった。
決勝は8大会連続優勝がかかったプラーイと、若手のホープ、グアング・デーン選手の対決に注目が集まった。プラーイは第21回クアラルンプール大会で、当時14歳の若さで優勝。以降7大会連続で優勝するなど、国内では「レジェンド(伝説)」とも呼ばれるベテランの28歳だ。
対する19歳のグアングは、国際大会での経験は少ないものの、今年チェンマイで開かれた記録会ではプラーイが保持する世界記録にあと0.1秒まで迫る好タイムを記録している。
大歓声に沸く中行われた決勝は序盤200mまでグアングがリード。この日のために用意したチェンライ産バナナの空気抵抗が功を奏したかに見えた。だが350m付近、グアングが突如失速。後続のプラーイが華麗に抜き去ると、そのまま安定の走りを見せ、42秒88の世界新でゴールし、8大会連続で金メダルを獲得した。
競技後の会見でグアングは「空気抵抗を意識しすぎたあまり、葉柄に強度不足が生じ、後半に耐えられなかった」と自ら敗因を分析。今後の課題とした。
なお、SEAゲームズを主催する東南アジアスポーツ連盟は、近年出場選手がタイ人に偏りすぎていることを受け、次回大会からマー・ガーン・クルアイを除外することを決めた。
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