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【虚構新聞バンコク版】若者VS政府 エスカレートするソンクラーン vol.024

お祭りか、それとも悪乗りか――。

 

近年無差別に水を浴びせて回る「水掛け祭り」と化しているタイの旧正月・ソンクラーン。
お祭りムードに沸くバンコク都内だが、最近では水掛けを原因とした交通事故が多発、また事情を知らない観光客が集中放水に見舞われ気分を害するなど社会問題にもなりつつある。

 

観光客を呼び込みたい政府は今年からソンクラーン対策に本腰を入れ始める。本来は水で仏像や手を清める行事だったソンクラーンだが、最近では若者たちが水鉄砲やホースで無差別に水を浴びせて回る無礼講としての色彩が強い。

 

政府はこれまでも節度ある振る舞いを呼び掛けてきたが、必ずしも効果が上がっているとは言い難く、このままでは観光振興に水を差すとして、今年から本格的な対策に乗り出すと発表した。

 

バンコクでは期間中都内全域で断水することを決めたほか、ミネラルウォーターとベビーパウダーの販売も禁止。市民の手に水が渡る前に供給をストップする水際対策を講じた。うまく成功すれば来年以降タイ全土にも拡大させる方針だ。

 

この政府の発表に対し、市民の多くは「そこまでして楽しみを奪うのか」と猛反発。断水に備えてチャオプラヤー川から取水を始めているほか、一部市民は警官隊や軍との衝突に備えて水鉄砲の改造にも着手した。改造水鉄砲は機動隊の盾程度なら貫通するほどの威力を備えるという。

 

お祭りか、単なる悪乗りか――。ソンクラーンの在り方をめぐる政府と市民の議論は平行線を保ったまま解決の糸口は見つかっておらず、今のところ両者の主張は水掛け論の域を出ていない。

 

 

Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について

虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。

 

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