①ソムタムを探す
ソムタムは、街角の名もなき食堂や屋台で食べる機会が多いもの。切られたパパイヤが店先に積んであったらそれがソムタム屋だが、すべての店に必ず積んであるわけではない。それよりも調理場にクロックが置いてあるかどうかを見るのが確実だ。
②ソムタムを選ぶ
どのソムタム屋でも注文できるのは、ソムタム・タイとソムタム・プラーラー。でもこれしか食べないのは、いわばネギとメンマだけが乗った醤油ラーメンや塩ラーメンしか食べないのと同じこと。ソムタムはメイン食材をパパイヤから別の野菜に変えたり、具材を追加したり、変化をつけて楽しめる料理なのだ。「Vol.3 ソムタム15選」ページにはよく見るソムタムを集めたので、多くの種類を味わってほしい。またソムタムはメニューによって、「タイ」ベースか、「プラーラー」ベースかがだいたい決まっている。でもどちらをベースにするかの選択ももちろん可能だ。
注文の際は「ソムタム・〇〇」ではなく、「タム・〇〇」といってもいい。お店のメニューには「タム・〇〇」と書かれていることも多く、省略するのは一般的だ。
● 注文のときに使えるタイ語 ●
唐辛子:พริก(プリック)
カニ:ปู(プー)
プラーラー:ปลาร้า
ソムタム・タイ:ส้มตำไทย
ソムタム・プー・プラーラー:ส้มตําปูปลาร้า
〇〇を入れないで:ไม่ใส่〇〇ครับ/ค่ะ
マイ・サイ・〇〇・クラップ(男性)/カー(女性)
※「マイ」を取れば「入れて」となります
唐辛子を〇本入れて:ใส่พริก〇เม็ดครับ/ค่ะ
サイ・プリック・〇メット・クラップ(男性)/カー(女性)
※数字は以下の通り
1:ヌン、2:ソーン、3:サーム、4:シー、5:ハー
③ソムタムをアレンジする
タイでは食事の注文をするときに自分の好みを細かく伝える習慣がある。ソムタムも例外ではない。例えば、唐辛子を入れない酸っぱくて甘いソムタム・タイが食べたいなら、「タムタイ・プリアオ(酸っぱい)・ワーン(甘い)・マイサイプリック」とそのまま伝えれば要望に応えてくれる。
ソムタムの場合、大きな差が出るのは唐辛子をどれくらい入れるかという点。お店で聞くと5本くらいが「中辛」のようだが、日本人は1本か2本でも十分。ちなみに辛さを決める唐辛子は「プリック・キー・ヌー」という小さい唐辛子。いかにも辛そうな乾燥した真っ赤な唐辛子は、実は見た目と香りづけのためだけに入れられる。