目や鼻にメスを入れ、自分の顔をデザインするのは珍しいことではなくなった昨今ですが、でもなぁ~とコンプレックスはあるものの、なかなかエイヤッと思い切れませんでした……。
報告者 編集部KN(コンプレックスは小さい目)
イマイチなのは目のせい!?
私の目は小さくて一重。幅2.5cm、黒目の部分は縦1cmほど。
後輩Gの目は細長くて一重。およそ幅3.5cm、黒目の縦、5~6mm。
目だけがネックだと思い込んでいるふたりに「日本人に似合う二重の完成まで1時間足らず」というクリニック情報が。
「先にやってみてくれるよね!?」とパワハラ的ごり押しで、クリニックへ連れてった。
眼の健康を守るための二重手術もある
日本人の顔立ちや性格をよく知る整形外科医がいるのは、スクムビット・ソイ26のエーリサ・クリニック。
ジュンポット・ウルポンサー先生は、近畿大学で形成外科を学び、現在は自身の医院のほかに警察病院とサミティヴェート病院でも診察を行なっている。
日本語でのカウンセリングが始まった。
「まぶたが覆いかぶさって、まつ毛が目に入って痛い。それを解決したいんですよ。ただの美容整形ではない!」を強調するG。
私が半笑いで聞いていると、先生が「わかります。あなたの場合、眼がんけんかすい瞼下垂の気もありますから、二重にしてまぶたを上げたほうがいいでしょう」とおっしゃるではないか。
あらまっ。Gの場合は、医学的見地からも施術受けたほうがよかったのだ。
眼瞼下垂とは、日本だと医療保険も利く疾病で、眼筋疾患や加齢、長期的なコンタクトレンズ装用などの理由から、上まぶたの機能に障害が生じ、まぶたが開きづらくなること。
これは先天的にも後天的にも発病する。軽度だと自覚症状はほとんどないが、重症化すると、距離感が取りにくくなったり、突然見えない状態になったりするらしい。視力があっても目が開かなくなることもあるのだ。
二重にする3つの道
普通の患者さんは、カウンセリングを受けてから心の準備が出来た数日後に施術となるらしい。
Gは即決であった。先生驚く。来院からわずか1時間後には施術室の寝台に横たわっていた。
健康維持のためというのもあったが、先生の二重まぶたへの施術説明がわかりやすく、信頼できたのもその理由だ。
Gが説明を受けた、二重まぶた施術方法は3通り。
①上まぶたを切らずに、目の際から数mmのところを特殊糸で縫いこんでいく:
2~3年の維持が可能。術時間40分。術後の腫れが引くのは3、4日後。即日洗顔OKである。きれいな二重が実現するが、目のたるみや目の周りの脂肪除去はできない。20代におすすめだ。
②上まぶたの黒目の上の部分を数mm切り合わせ、両脇は特殊糸で縫いこむ:
7年ほど持つ。術時間60分。目の腫れは1週間強。脂肪除去もあわせてできる。30代前後に効果的。
③上まぶたを目にそって切り合わせる:
約10年は維持できる。施術90分。腫れが引き出すのは10日前後。目のたるみも脂肪も解決できる。筋力や皮膚が衰え始める40代以上におすすめ。
①~③まで一律2万5000Bの施術料だ。それぞれの腫れが引く日数も多少の個人差があるそうだ。
さてGの場合だが「逆まつ毛解決」と「眼瞼下垂の予防」、そして「今以上のイケメンへ」を叶えてくれ、即日職場復帰できる程度の身体的負担を考えると「②で」、ということになった。
洗顔後に寝台へあがったGは、黒目から6mmほど上のまぶたに幅1cm弱の切り込み用の黒線が書かれる
(ちなみに日本人が自然に見えるのは6mmほど、タイ人に好まれるのは1cmだそう)。
そのタイミングで「では外でお待ちください」と助手の女性に促され、私はカウンセリング室に座っていた。
イマイチなのは、目のせいじゃない!
待つこと45分。先生が部屋から出てくる。施術後のGは、腫れを押さえるために目を冷やしているところらしい。
その間、先生に素朴な質問をしてみた。
「美容整形って必要なんでしょうか……?」
「 私は整形外科が専門で、骨折や火傷なども治療しています。外見のダメージを解決したり、人生を明るくするために先天的に形成された部位でも施術するのが、美容整形ではないでしょうか。私は身体の美のバランスも勉強したので、危ない整形や無闇な施術は絶対にしません」。
先生は総合的に診てアドバイスする。
たとえば、小鼻が大きいと思いこんでいる患者さん。先生から見るとバランスがいい。そんな時は「鼻の手術は必要ないのでは?」と答える。
たとえば、老けて見られるので若々しい顔になりたいという患者さん。漠然とした要望だが「ホウレイ線が原因なのでは?」などと解決の施術部位を提案する。
「 先生、私の顔の場合、目は……」と聞きかけたら「あなたはシミです!」と即答された。
こんなに小さい目でも顔全体には合っているらしい。ソバカスに見間違えてくれないかな、とほうっておいたシミのほうが問題だった。
「もっと明るい顔になりますよ」と先生。なんだかうれしくなりました。
ところで、Gはというと、術後1週間はぷっくり上まぶたと二重部分が腫れていた。
そして、くっきり二重。日を追うごとに腫れが引き、なじんでいく。
長期取材から帰ってきた私は、3週間目のGに会って「あら自然」と思わず声が出た。
Before / After (術後3週間)
パッチリすぎる印象だった目は、腫れが引いて、ほどよいサイズのつぶらな瞳になっていた。
さらに、一重の人が目を見開くときにできるオデコの横ジワもまったくなくなっていた。この事実はかなり私を誘っている。
日常的に横ジワが入るので、うーん、ただいま検討中。
ひとことまとめデータ
■院内の様子/手作り感と家庭的な造りで、内装にお金をかけていない
■スタッフの対応/ 実家近所のホームドクターのよう。家庭的
■施術前の気持ち/軽い気付き。医療的見地からもメスを入れたほうがいいこともあるんだぁ~
■施術中の気持ち/同僚Gの目元が素敵になりますように、と祈る
■施術直後の気持ち/激しく、くっきりしているGの二重が本当に自然な感じになるのぉ!?
■3週間後の気持ち/涼しげな目元になったGに乾杯!
A-RISA Clinic
場所 29 Soi 26 , Sukhumvit Rd. (セント・ジェームス・ホテルの向かい側)
時間 10時~19時 日休
電話 0-2258-6736 、08-7797-1566(日本語対応)
料金 今回の施術:二重まぶた手術2万5000B
ほかのメニュー:切らない下まぶたのたるみ手術2万5000B、ワキガ改善手術3万B、ミニリフト8万Bなど
私の妻ですが今月末から来月にかけてバンコクに行きます。
そのときに鼻筋を通し、腹部の脂肪吸引をしたいのですが可能でしょうか?
可能であれば施術に必要な日数と料金を教えてください。
料金は鼻と腹部に’分けてお願いします。
>佐田様
詳細はお店に直接お問い合わせいただけると助かります。
お店のウェブサイトからも問い合わせ可能ですし、日本語対応の電話番号もあります。
http://www.arisaclinic.com/index_japan.html