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【虚構新聞バンコク版】和風タイ料理、逆輸入で人気 vol.002

見た目はそっくりの和風トムヤムクン

 

 

タイ料理を知らない日本人が見よう見まねで作ったタイ料理が、母国タイに逆輸入され、話題になっている。見た目がそっくりにもかかわらず、食材や味付けが日本式にアレンジされている物珍しさが人気を呼んでいるようだ。

 

バンコク・シーロム通りに和風タイ料理専門店「ミフジ」をオープンしたのは、滋賀県出身の坂口勇さん(51)。坂口さんは20年前から滋賀県内で和食レストランを営んでいたが、客はほとんど集まらず赤字続き。そこで当時まだ珍しかったタイ料理専門店への転向を決意した。

 

だが、坂口さんにはタイへの渡航経験もないどころか、タイ料理を食べたこともない。タイ料理の入門書だけを手がかりに独力で調理に挑戦した。

 

出来上がったのは、タイ料理の基本「トムヤムクン」。一見したところ紛れもないトムヤムクンだが、どういうわけか、味はかつおだしの効いた和風料理になってしまった。「本はタイ語で書いてあったから何が何やらさっぱりで……」と、坂口さんは苦笑する。

 

しかし、この和風トムヤムクンが「見た目と中身がまったく違うタイタイ詐欺」として紹介されると、連日長蛇の列を作る人気料理に。「タイ料理が苦手なタイ料理好き」という不思議なリピーターまで生み出した。

 

これは本場タイでもいけるのではないか――。そう確信した坂口さんは今年2月、和風トムヤムクンを引っさげ、外国人観光客でにぎわうシーロム通りに海外第1号店を出店した。日本式タイ料理の登場にバンコク都民も興味津々といったところだが、中には「和食が食べたいのなら、和食レストランに行けばいいのでは」という声も聞かれた。

 

坂口さんは「バンコクには日本人が苦笑いするような和食店も多いから、おあいこですよ」と話す。

 

 

Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について

虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載します。内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。

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