日本の怪談には、タイとは違う怖さがあるようです
ダコのタイ人スタッフが気になったことを紹介する「あらいな?」。
今回は、ホラー好きの編集MからタイのSNS上で話題となった「怪談」について。
参加者が1話ずつ怪談を語り、物語が終わるとロウソクを1本吹き消す。そして100話の怪談が語られ、100本目のロウソクが消されたとき、不思議なことが起こるーー。
日本の皆さんにはご存知の方も多い「百物語」が、タイにて開催されました。行ったのは、YouTubeチャンネル「คืนพุธมุดผ้าห่ม(= Kheun Phut Mut Phahom)」のトンクラ(Tonkla)さん。
彼は日本とタイのハーフであり、YouTubeチャンネルでは主に日本のホラーを語っています。怪談話だけではなく、人々が恐怖を感じる奇妙な物語、サイコパスの話なども。トンクラさんの他にも、ファンやゲストが番組に参加して自分の体験を語ってくれることもあるんです。
私はこのYouTubeチャンネル「คืนพุธมุดผ้าห่ม(= Kheun Phut Mut Phahom)」の大ファン。日本のホラー話は、ユニークで魅力的。タイのホラーにはない、心を揺さぶる要素があると思うんです。
7月29日に行われた、百物語イベント「คืนพุธเทียนร้อยเล่ม(= Kheun Phut Thien Roi Lem/水曜日の夜の百物語)」も視聴しました。
このイベントの様子は、正午から10時間以上にわたって生中継。トンクラさんだけでなく、歌手やインフルエンサーなどの有名人も多数参加して、それぞれに怖い話を披露して大盛り上がりでした。
気になるのは、100本目のロウソクが消えたときに何が起きたのか、ですよね。しかし、残念ながら(あるいは幸いにも?)何も起きませんでした(笑)。でも、とにかく楽しくて面白いイベントでしたよ。
私のように、日本のホラーが好きなタイ人は多いんです。トンクラさんらがアップするYouTube動画は10万以上のビューに達することも珍しくありません。百物語の開催日の夜には、なんとこのイベントのハッシュタグがタイのツイッタートレンドにて1位を獲得しています。
今回のイベントで、日本のホラーに興味を持っているタイ人が多いことがわかりました。ホラー話は、世界中の人々が共感する、国境なく楽しめる文化の1つなのではなと感じています。
คืนุพธมุดผ้าหม
YoutubeとTwitchで配信されている番組。タイトルの意味は「水曜の夜はブランケットの下に行こう」といったところ。ブランケットに隠れてしまうくらい怖い、といった雰囲気です。様々なチャンネルを展開する「RUBSARB Production」というレーベルが運営しています。
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCxGj09EPHpQmqPj9DqI_lqg
Twitch
https://www.twitch.tv/rubsarb/videos