ランドリーマシンの日常
初めてタイを訪れたのは10年前の2000年の夏、シドニーオリンピックの年。最初に泊まったのはリージェントホテル、今のフォーシーズンだった。それからかれこれ20回以上いろいろなホテルを利用したことになるが、最近はサービスアパートメントを利用することが多くなった。
そもそもサービスアパートは数週間から数カ月の長期利用向け。だから4、5泊程度の僕の短期出張にはサイズが合わなかった。でもここ数年、サービスアパートとホテルの境目がなくなってきて、僕たち短期出張族にもサービスアパートが利用しやすくなってきた。
なぜサービスアパートが心地よいのか?オリエンタルなデザインで統一された洗練された家具のある部屋であるが、同じレベルの高級ホテルとは、ちょっと何かが違う。
その何か? が「日常感」ということに気づいた。洗練された家具の向こうには、大量に買い込んだビア・シンを冷やしてくれている大型の冷蔵庫がある。その隣では低音を響かせながらランドリーマシンが僕の洗濯物を乾かしてくれている。そんな日常感のあるバンコク滞在を最近とても心地良く感じている。街全体が非日常感あふれる刺激的なバンコクだからこそ、滞在先は普段の生活に戻れるサービスアパートが悪くない。
……いっそのこと、バンコクに拠点を移して生活してみたらどうだろう? そんなことを考えていたら、無線LANで繋ぎっ放しのPCからスカイプが鳴った。9歳になったばかりの娘からである。
「パパ、おやすみなさい!」東京の仕事場にいるのと変わらない、バンコクの一日が暮れていく。
Grande Centre Point Hotel and Residence
住所 153/2 Soi Mahatlek Luang 1 Ratchadamri Rd., Lumpini, Pathumwan, Bangkok
電話 0-2630-6345~9
HP www.centrepoint.com/grandecentrepoint
料金 7500B/日~(税別、朝食2名分込)。
※上記正規料金のほか、本誌読者向け特別プロモーション料金あり。詳しくは直接お問い合わせのこと。
日本語での問い合わせはwataru.f@centrepoint.comまで
今回利用したのはグランド・センターポイント33階の部屋。日本人に知名度ナンバーワンのセンターポイントの中でもグランド・センターポイントは最高級の グレードとして圧倒的な存在感がある。サイアム方面に面した部屋からは競馬場越しに大都会の夜景を眺めることができる。部屋は、東京・豊洲周辺の高層新築 分譲マンションのモデルルームにも決して引けをとらない豪華な内装である。